IBM，i2，Aribaの「e-marketplace Alliance」が第1フェーズを完了と発表

2000.09.20

　米IBM，米i2 Technologies，米Aribaのアライアンス「e-marketplace Alliance」が米国時間9月19日に，ロードマップの第1段階を完了したと発表した。

　マイアミで開催された企業間電子商取引のコンファレンス「Ariba LIVEMiami」で，インターネット取引所（e-マーケットプレース：電子市場）におけるバイヤとサプライヤ向けソフトウエアの相互運用性に関する作業結果について報告を行ったもの。IBM社のハードウエアおよびミドルウエアと，Ariba社のB2B Commerce Platform，i2社のTradeMatrixの相互運用性などの検証を行った。

　「世界中から300人のソフトウエア開発者が集結し，2カ月半を費やした」（同アライアンス）。IBM社，i2社，Ariba社は2001年6月まで，3社の製品間の相互運用性を確保する作業を進める。

　現在までに完了した主な作業は以下の通り。

■Ariba社製品とi2社製品

・Ariba社の「Ariba Buyer 7.0」とi2社の「Discovery Catalog」「Content Exchange 1.5」の互換性確保。cXML (Commerce Extensible Markup Language)仕様を採用。

・Ariba社の「Ariba Dynamic Trade 2.0」とDiscovery Catalog，Content Exchange 1.5の互換性確保。cXML仕様を採用。

　さらに今後，Ariba社の「Ariba Marketplace」とDiscovery Catalog，Content Exchange 1.5を対応させる。また，Ariba Marketplaceとi2社の「Collaboration Planner」を統合する予定である。Ariba社製品でi2社の「Customer Management Engine」を利用できるようにするためのAPIも提供する予定。

■Ariba社製品とIBM社製品

・Ariba Buyer 7.0がIBM社のAIX，サーバ・プラットフォーム「Netfinity」，「DB2 Universal Database」「MQ Series integration」に対応。

・Ariba Dynamic Trade 2.0がAIXとDB2の環境で動作可能。

・Ariba MarketplaceがIBM傘下の米Tivoliが開発したインターネット取引所向けシステム管理ソリューション「eMarketplace Manager」に対応。

・Ariba Marketplace 7.0がIBM社の「Websphere BtoB Integrator」と組み合わせ可能。

・IBMM社の「WebSphere Commerce Suite」がAriba社の「Ariba Commerce Services Network (ACSN)」と組み合せ可能。

　IBM社とAriba社は今後2四半期にわたり，Ariba社の「B2B Commerce Platform」の主要コンポーネントをIBM社のアプリケーション・サーバやハードウエア・プラットフォームにポーティングする作業を進める。Ariba MarketplaceをAIXとDB2の環境で利用できるようにする。

■i2社製品とIBM社製品

・i2社のマーケティング・ソリューション「TradeMatrix Buy」「同Sell」「同Fulfill」「同Content」がIBM社のサーバ「RS/6000」「AS/400」「Netfinity」に対応。

・TradeMatrix FulfillのコンポーネントをIBM社のWebSphere BtoB Integratorにポーティング。

・DB2 Universal DatabaseがTradeMatrixアプリケーションに対応。「Business Process Intelligence」「Internet Fulfillment」「Enterprise Application Integration」「Procurement and Design Collaboration」「Supply Chain Management」などが含まれる。

・IBM社のMQ SeriesとMQ Workflowがi2社の「TradeMatrix Platform」の主要コンポーネントとして組み込まれ，「Vendor Replenishment Collaboration」に対応。

　今年中により多くのWebSphereファミリ製品をTradeMatrix Platformに対応させる。DB2とTradeMatrix Content Servicesを組み合わせる。