米Sun Microsystemsと無線通信機器ベンダなどが米国時間9月19日に，無線端末向けJava技術「Mobile Information Device（MID）Profile」をリリースしたことを明らかにした。
MIDは，組み込み機器向けのJava環境「Java2 Platform Micro Edition(J2ME)」をベースにする。MIDを使うことで，カスタマイズしたインタラクティブな無線端末向けのサービスを提供することが可能になる。Sun社のWWWサイトからダウンロードできる。
具体的には，次のようなサービスをユーザーに提供可能になる。
・株式相場情報サービス：
カスタマイズ機能を備え，グラフ表示も可能。特定の銘柄の「買い」や「売り」の通知サービス。
・気象情報サービス：
指定地域の気象情報をリアルタイムで提供する。予報は定期的に更新される。
・交通情報：
指定地域の交通情報をリアルタイムで提供する。道路状況のほか，交通渋滞や事故などに応じて，ルートのオプションを通知する。
・ゲーム：
無線ネットワークからダウンロードして，オフラインでプレイできる。
MIDは，Java Community Process（JCP）プログラムにより開発された。開発に参加した企業には，米Motorola， フィンランドNokia，独Siemens，カナダResearch In Motion，ソニー，NEC，松下電器産業， 三菱電機，富士通，英Symbian，香港SmarTone，台湾Far EasTone，スペインTelefonica，米Nextel，独Deutsche Telekom子会社のOne 2 One社，米America Online，スウェーデンEricsson，日立製作所，NTTドコモ，DDI，J-フォン，米Palm Computing，韓国Samsung，シャープなどの名前が並ぶ。
