オンライン広告サービス会社の米DoubleClickなど,電子メール・マーケティングを手がける15社が集まり,業界団体「RECA」(Responsible Electronic Communication Alliance)を発足させた。15社が米国時間9月14日に明らかにしたもの。

 「オンラインのコミニューケーションおよびマーケティングのための業界基準を作り,これを普及させる」(RECA)。

 RECAの目的は,業者から消費者に送られる電子メールなどについて,業界全体にわたる共通のルールを策定し,普及させること。これにより消費者のプライバシ保護に取り組み,ISP(Internet Service Providers)の要求に応える。

 RECAは,電子メール・マーケティングに対する消費者の関心の高まりから発足した。またFTC(連邦取引委員会)が今年7月に,これらに関する推奨方針「Fair Information Practices」を発表しているが,RECAの趣旨もこれに沿うという。なおFTCの推奨方針とは次の四つの原則から成る。すなわち,「告知」「選択」「アクセス」「セキュリティ」である。

 RECAは現在,これに基づいたガイドラインを策定中である。このガイドラインが普及することで,消費者が自分の受信する電子メールを選べるようになるなど,受信メールをよりよく制御できるようになるという。

 RECAの設立メンバは以下の15社。


24/7 Media
@Once
Acxiom Corporation
American List Council
Bigfoot Interactive
ClickAction(TM) Inc.
Digital Impact
DoubleClick
e-Dialog
EmailChannel, Inc.
FloNetwork, Inc.
Netcentives Inc.
Phase2Media
Responsys
yesmail.com, a cmgi company

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