米Hewlett-Packard(HP)とオランダのIndigo N.V.が米国時間9月14日に,デジタル印刷システムの共同開発で戦略提携したことを明らかにした。この提携の一環として,HP社はIndigo社に約1億ドルの出資を行う。HP社はIndigo社の株式を1株当たり6ドル75セントで1480万株取得する。このほかIndigo社の業績に応じて,1200万株分の追加投資を実施する。

 Indigo社はインク・ベースのオフセット印刷と電子画像処理技術を組み合わせた「Digital Offset Color」と呼ぶ技術を持つ。同社の製品には,印刷ソリューションの「ElectroInk」などがある。本社はオランダで,イスラエルに研究開発および製造の拠点を持つ。

 この提携で,HP社とIndigo社はデジタル印刷ソリューションを共同開発するほか,HP社がIndigo社の製品をOEM販売する。製品のリリースは2001年春を予定している。

 この提携は,HP社が2000年4月に発表していた「ネット対応強化のプリンタ/イメージ処理事業戦略」の一環となるもの。「常時接続のインフラに対応する印刷のe-serviceの提供を拡大していく」(HP社)。

 「インターネット経済への移行で,プリンタとイメージ処理の市場は現在の400億ドルから2004年までに1000億ドル規模に拡大する」(HP社HP Imaging and Printing Systems社長のCarolyn Ticknor氏)。

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[HP社の発表資料]
[Indigonetの発表資料]