米America Onlineは9月13日,中小企業(SMB)向けのサービス「Netscape Netbusiness」を提供すると発表した。サンフランシスコで開催中の「Internet Commerce Expo (Ice)」で明らかにしたもの。

 Netscape Netbusinessは,日常業務のスケジュールなどを管理するツールをネット上で提供するサービス。画面のカスタム化できるニュース/ビジネス情報の提供サービスや新規顧客の獲得に向けたオンライン広告サービス,効率的な通信手段を提供するサービスなどが含まれている。

 このNetscape Netbusinessは,AOLの「AOL WorkPlace Channel」を利用する数百万人のAOL会員へ提供するほか,Netscape Netcenter,Compuserve,ICQ,MapQuest,およびDigital Cityの会員も無料で利用可能という。

 US Small Business Administration (BSA)によれば,従業員数10人以下のSMBは全米で2800万社。労働者人口の半分以上がこれらの企業に属しているという。  また同調査によれば,これらSMBが行う取引総額は米国全体の取引額の47%。SBAは,2002年までにSMBの85%がなんらかの形でインターネットを活用するようになると予測している。

 Netscape NetbusinessはSMBのインターネット活用のトレンドを先取りして提供するサービス。技術にうといSMBのオーナーでも使いこなせるよう扱い易さに配慮し,かつ実業務に耐えるものという。Netscape Netbusiness主な特長は以下の通り:

・SMBが数百万人のオンライン消費者に営業活動を展開できるNetbusiness Cardの発行
・産業界のニュース,市場調査,専門家のアドバイスといったニュース/情報提供サービス。ニュースの種類などを指定できるカスタマイズ機能がつく
・カレンダーなどの業務スケジュール管理機能。デスクトップ上に必要なビジネス情報を常時表示できるオンライン情報サービス,インスタントメッセンジャーサービスなど。
・事務用品や,特別に関心がある製品などのベストプライスに直接アクセスできる「Shop Direct」サービス。見積もり依頼,管理サポートなどのサービスも利用できる。
・ネットワーク上での情報共用による営業力の強化,新規事業参入機会の把握などを可能とするコミュニティ・ツールの提供。
・日常のライフ・スタイルに関連する情報提供サービスMy Life」。ニュースや天気予報,株価情報などをカスタム化して提供可能。