手足を使ったゼスチャー（動作）や顔の認識機能を提供するユーザー・インタフェース構築用ソフト・ライブラリ「Open Source Computer Vision Library」（OSCVL）のLinux版を米Intelが公開した。

　このOSCVLは，今年6月に開催した人工知能（AI技術）関連の学会「IEEE Computer Society Conference on Computer Vision and Pattern Recognition（CVPR）」で発表したソフトのLinux版。当初Windows向けに開発したものをLinuxへ移植したものだ。

　OSCVLが提供する主な機能は，カメラから入力した人間の顔や身振り/手振りなどの動作（ゼスチャー）を認識する機能など。動く物体の追跡やカメラの焦点/絞り調整なども可能で，「人間のコンピュータとの対話する“Computer Vision”の開発を支援できる」（Intel社）とする。

　OSCVLのLinux版は同社サイト（www.intel.com/research/mrl/research/cvlib/）で無償ダウンロードが可能。ダウンロードするファイルには，C言語で記述したソース・コードのほかにライセンス使用料免除のライセンス証書などが含まれる。