米国の通信キャリアLevel 3 Communicationsが米国時間9月12日に,音声サービス「Voice Exchange」を発表した。「パソコンやインターネット対応携帯電話機を使った通話で従来の電話機並みの音質を実現する」(Level 3社)としている。

 インターネット・サービス・プロバイダ(ISP),アプリケーション・サービス・プロバイダ(ASP),長距離電話会社(IXC),競合地域通信事業者(CLEC)に向ける。Voice ExchangeはSession Initiation Protocol (SIP)ベースの音声サービス。SIPはIPネットワークに音声,ビデオ,対戦型ゲームなどをのせるための標準仕様である。

 Voice ExchangeではLevel 3社のソフトスイッチ技術を用いる。プロバイダやキャリアは,IPベースの音声サービス・プラットフォームを従来の公衆交換回線網(PSTN)で利用することができる。Level 3社のIPネットワークはSIPのほか,Signaling System 7 (SS7),Primary Rate Interface (PRI)に対応する。

 Level 3社は9月18日からVoice Exchangeの申し込みを受け付ける。Voice Exchangeは今年中にアトランタ,ボストン,シカゴ,ダラス,デンバー,ロサンゼルス,ニューヨーク,サンフランシスコ,シアトル,ワシントンDCなどで利用可能になる。2000年末には欧州やアジアでもサービスを展開する予定である。

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