米Geoworksが米国時間9月8日に，米Phone.comと三洋電機および三洋電機の米国法人Sanyo North AmericaをワシントンD.C.の国際貿易委員会（ITC：International Trade Commission）に提訴した。Geoworks社が米国時間9月11日に明らかにしたもの。
Phone.com社が特許（特許番号：5,327,529）を侵害しているとしたうえで，Phone.com社のマイクロブラウザを搭載した三洋電機のWAP対応携帯電話機の輸入差し止めを求めている。「ITCの調査によって，連邦地裁よりも速やかに問題が解決されることを期待する」（Geoworks社）。
「WAP対応携帯電話機は，Geoworks社のWAP対応インタフェース技術Flexible User Interface（Flex UI）を使ってインターネットのコンテンツにアクセスしている。Geoworks社のFlex UI技術は，米国特許商標庁が1994年に通称529特許（特許番号：5,327,529）として認めている」（Geoworks社）。
Geoworks社は2000年1月からWAPの基本特許を主張してライセンシングを始めた。4月にはPhone.com社がGeoworks社を「特許は無効」としてサンフランシスコ連邦地裁に提訴，6月にはGeoworks社がこれに反訴していた。
さらにGeoworks社は7月に，「9月1日までにライセンス契約を結ばない企業に対しては，契約期間3年間で10万ドルのライセンス料の支払いを要求，かつ過去における特許侵害についても引き続き責任を追及する」とのライセンス条件改訂を通告している。新たなライセンス条件では，9月1日までにライセンス契約を結んだ企業には，従来通りの初回年間使用料2万ドルで供与し，過去に提訴した特許侵害訴訟を取り下げるとしている。
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