米Microsoftは,Windowsの将来版でデジタルTVの受信機能を組み込むことを明らかにした。アムステルダムで開催されたInternational Broadcasting Convention (IBC) 2000で,現地時間9月8日に同社が発表したもの。

 組み込むソフトウエアの名称は「Microsoft TV Technologies」。「Windowsの特定の将来版でこのソフトウエア技術を利用可能にする。誰もがパソコン・ベースの機器でMicrosoft TVの機能を楽しめるようになる」(同社)。

 Microsoft TV Technologiesは,DirectShowやKernel Streamingに準拠する。番組の録画が行えるPVR(Personal Video Recorder)機能,パーソナル化機能,電子番組ガイド,インタラクティブTVといったエンハンスドTV機能を実現する標準技術を取り込む。

 「デジタル信号受信に必要なビルディング・ブロックをソフトウエアで提供することで,ハードウエアの部品数を減らし,コスト削減が可能になる。最終的に消費者に恩恵をもたらす」(同社)。

 Microsoft社は,Microsoft TV TechnologiesをMicrosoft TVファミリの一部と位置づける。これまでに同社が開発しているMicrosoft TV技術には以下のものがある。

▼Microsoft TV Platform:サーバ・ソフト(Microsoft TV ServerおよびMicrosoft TV Access Channel Server)とクライアント・ソフト(Microsoft TV AdvancedおよびMicrosoft TV Basic Digital)で構成
▼Microsoft TV Technologies:組み込み向けとWindows向けを用意する
▼Windows Media Technologies:セットトップ・ボックス向けとパソコン向けを用意する

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