米Jupiter Communicationsが米国時間9月7日に,オンライン小売業者の技術導入に関する実態調査を発表した。

 オンライン小売業者で販売サイトにJavaやFlash,チャット機能といった技術を取り入れている企業は,20%にも満たないという。

 ハードウエアのアップグレードやプラグインの追加,さらに高速のインターネット接続を手に入れた消費者は,より豊富な機能を提供するオンライン・ショッピングを期待する。自動車,不動産,家具,パソコンや周辺機器,衣類などは複雑でオンラインで扱うには面倒なカテゴリだが,これらの商品を手がける小売業者は今こそ先進のアプリケーションを取り入れるべきだとIDCは提言している。

 「経験を積んだオンライン・ショッピング・ユーザの期待に応えなければならない。動きの鈍い小売業者は視聴者と市場シェアを失うことになるだろう」(Jupiter社アナリストのLydia Loizides氏)。

 オンライン小売業者の60%は,顧客の意見を重視してユーザ・インタフェースに新しい技術を取り入れると回答。一方,オンライン・ショッピング・ユーザが実現すれば良いと考える技術としては,「仮想試着室」(56%)や「拡大・回転」(51%)などがあった。

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