米American Expressが米国時間9月7日に,オンライン・ショッピングなどでのセキュリティ保護に関するサービスの計画を明らかにした。

 第1弾のサービスは「Private Payments」。毎回違うランダムなユニーク・ナンバーを利用してオンライン購入を行う。実際のカード番号を告げることなく商品を購入し,支払いができる。Private Paymentsは米国のAmerican Expressカード所有者に向け,無償でサービスするもので,今後1カ月以内に利用可能になる。

 カード所有者はまず,American ExpressのWWWサイトで登録を行う。支払いに利用するカードを選択すると,Private Payments用のランダムなユニーク・ナンバーが与えられる。

 オンラインで商品を購入する際は,Private Payments用のユニーク・ナンバーを注文書に入力するため,実際のカード番号は厳守される。ユニーク・ナンバーは1回の購入手続きが終了すると無効になる。

 またAmerican Expressは,デジタル・プライバシのインフラを手がけるPrivada社と提携を結び,Privada社に出資したことを明らかにした。Privada社の技術を,第2弾のサービスに取り入れる。WWWサイトを閲覧する際に提供する個人情報を,消費者が「全情報」から「匿名」まで設定できるというもの。今年後半にサービスを開始する予定である。

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