米Nielsen//NetRatingsが欧州，アジア太平洋地域，北米におけるインターネット利用者の実態に関する調査を行い，米国時間9月7日に発表を行った。2000年第2四半期（４～６月）の調査結果である。
それによると，これら地域の20カ国における，家庭からのインターネット利用者数は今や2億9500万人を超えているという。
欧州の14カ国における家庭からのインターネット利用者（2歳以上）の数は8200万人。およそ5世帯に1世帯がインターネットを利用している計算になるという。8200万人のうち56％が英国，ドイツ，イタリアに住んでいることもわかった。またこの3カ国は，今後も高い伸び率を示すと同社は予測している。
アジア太平洋地域でみると，日本，オーストラリア，ニュージーランド，シンガポールの4カ国を合わせた，家庭からのインターネット利用者（2歳以上）数は3700万人である。
各国別の詳しい調査結果は以下の通り。
■表1 家庭からのインターネット利用者（2歳以上）
（単位： 100万人）
米国 136.9
日本 26.3
英国 19.4
ドイツ 14.8
カナダ 13.1
イタリア 11.1
オーストラリア 7.6
オランダ 6.8
フランス 6.5
スペイン 4.6
スウェーデン 4.5
ベルギー 2.7
スイス 2.4
デンマーク 2.3
ノルウェー 2.2
オーストリア 1.7
シンガポール 1.7
フィンランド 1.6
ニュージーランド 1.3
アイルランド 0.8
出典： Nielsen//NetRatings Global Internet Trends, Q2 2000
注）カナダと日本は５月時点の推定。
スイス以外では，職場よりも家庭からインターネットを利用する人の数が多い。また，インターネットにアクセスする機器は1台のみという世帯が多く，欧州で2台以上の機器を使ってアクセスしている世帯は全体の22％に過ぎなかった。
しかしスイスは例外で，半数近くの世帯が2台以上のインターネット機器を使っている。逆にフランスでは2台以上のインターネット機器のある家庭はほとんど見られない。
アジア太平洋地域でも，大半の世帯が1台のみである。この地域の例外はニュージーランドで，1/4近くが2台以上所有してインターネットを利用している。
■表2 家庭および職場におけるインターネット利用率
（16歳以上，固定電話回線を利用）
家庭からの利用（％） 職場での利用（％）
オーストラリア 43 28
オーストリア 29 24
ベルギー/ルクセンブルグ 32 20
デンマーク 47 35
フィンランド 43 37
フランス 13 5
ドイツ 23 18
アイルランド 33 22
イタリア 23 13
オランダ 48 26
ニュージーランド 44 28
ノルウェー 53 40
シンガポール 50 22
スペイン 14 12
スウェーデン 49 36
スイス 39 41
英国 42 24
出典： Nielsen//NetRatings Global Internet Trends, Q2 2000
WWWブラウザで製品や価格のチェックをしたり，実際に買い物をするユーザも増えていることがわかった。欧州では，とりわけ北欧で製品の閲覧をする人の割合が高い。英国では閲覧した後に実際に買い物をする人の割合が64％と最も高い。
■表3 オンライン・ショッピング利用者
（16歳以上，固定電話回線を利用）
製品情報を閲覧 オンライン・ショッピング利用（％）
オーストラリア 23 11
オーストリア 21 10
ベルギー／ルクセンブルグ 9 4
デンマーク 31 11
フィンランド 22 9
フランス 5 2
ドイツ 18 10
アイルランド 10 4
イタリア 6 2
オランダ 18 5
ニュージーランド 23 8
ノルウェー 23 10
シンガポール 14 4
スペイン 5 1
スウェーデン 31 17
スイス 23 11
英国 14 9
出典： Nielsen//NetRatings Global Internet Trends, Q2 2000
