「2000年第3四半期の世界パソコン市場における出荷台数は3340万台」。米IDCが米国時間9月7日に調査結果を発表した。出荷台数3340万台は,前年同期に比べ18.5%増,前期に比べ10.1%増である。

 消費者向けパソコン市場は,特にアジア地域と米国市場が好況という。アジア太平洋地域(日本を除く)と日本市場のパソコン需要は旺盛であり,前年同期に比べた出荷台数のは,それぞれ36%増,35%増。なおアジア太平洋地域の需要増は,消費者向けデスクトップ機とポータブル機の需要増に支えられているという。日本では消費者向けパソコンに加え,景気の回復から企業向けパソコンも上向いている。

 米国市場における2000年第3四半期の出荷台数は1300万台で,前年同期比10.6%,前期比13.4%増。企業向けパソコンも堅調である。西欧では,前期比7.5%増,前年同期比14.5%とIDCは予測する。

 メーカー別でみると,消費者市場,アジア市場,ポータブル機市場に強いメーカーが出荷台数を伸ばした。これら好調だったメーカーには,米Compaq Computer,米Dell Computer,米HP(Hewlett-Packard),米Gatewayがある。

 なお下表は2000年第2四半期におけるメーカー別出荷台数のデータである。

表-1 2000年Q2の出荷台数上位5メーカー(米国市場)
(単位:1000台)
2Q 2000           2Q 2000                 2Q 1999               前年比
順位  メーカー     出荷台数    シェア      出荷台数     シェア  成長率
1     Dell        2,293,284    20.07%     1,808,767     16.56%   26.8%
2     Compaq      1,693,002    14.82%     1,798,279     16.46%   -5.9%
3     HP          1,220,625    10.68%       840,736      7.70%   45.2%
4     Gateway       963,511     8.43%       845,449      7.74%   14.0%
5     IBM           713,137     6.24%       875,853      8.02%  -18.6%
      その他      4,542,323    39.75%     4,753,498     43.52%   -4.4%
      合計       11,425,882   100.00%    10,922,582    100.00%    4.6%

※OEM出荷分は除く 出典:IDC

表-2 2000年Q2の出荷台数上位5メーカー(世界市場)
(単位:1000台)
2Q 2000           2Q 2000                 2Q 1999               前年比
順位  メーカー     出荷台数    シェア      出荷台数     シェア  成長率
1     Compaq      4,012,987    13.23%     3,758,421     14.26%    6.8%
2     Dell        3,459,284    11.40%     2,825,279     10.72%    22.4%
3     HP          2,259,192     7.45%     1,678,403      6.37%    34.6%
4     IBM         2,253,775     7.43%     2,347,332      8.91%    -4.0%
5 Fujitsu Siemens 1,390,043     4.58%     1,252,206      4.75%    11.0%
      その他     16,957,802    55.91%    14,488,434     54.98%    17.0%
      合計       30,333,083   100.00%    26,350,092    100.00%    15.1%

※OEM出荷分は除く 出典:IDC

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