米Reutersが米国時間7月27日に,開発中のニュース向け言語「NewsML」をベースにしたマルチメディア・ニュースを配信する計画について明らかにした。

 NewsMLは,Reuters社どが中心となって,国際新聞通信委員会(IPTC:International Press and Telecommunications Council)が標準化を進めているXMLベースの言語。WWW向けマルチメディア・ニュースの記述および制作,保存,配信を定義する。ビデオ,テキスト,グラフィックス,写真,オーディオなど様々なメディアを組み合わせた記事を制作することができる。携帯電話向けのWWWにも対応が可能。

 NewsMLの中核となるのが「NewsItem」で,テキストや写真などのメディアを格納する。NewsMLがNewsItemの中からニュースを同定する。多言語に対応し,写真の解像度やサイズも選択できるようにする。NewsItemに組み込んでいないコンテンツでも,WWWサイトにポインタを表示するので,アクセス速度に応じてデータの閲覧を選択できる。

 現在ベータ版をリリースしており,完成は10月の予定。Reutersは9月にWWWサイト(www.reuters.com)でデモを披露する計画である。

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