米Strategis Groupが米国時間9月6日に,米国におけるインターネット・ユーザの高速接続サービスに対する意識などを調査した結果を明らかにした。

 家庭向け高速接続サービスに興味を持つ消費者の30.6%は,ISPやケーブル事業者より現在利用している地域電話会社から高速接続サービスを受けたいと考えているという。1年前の15.6%から大幅に上昇した。

 「米SBC Communications,米Bell Atlantic,米Qwest Communications Internationalといった地域通信事業者(ILEC)のマーケティング・キャンペーンが功を奏し,消費者の認識を高めることに成功している」(Strategis社調査アナリストのCharles Dorrier氏)。

消費者が希望する高速接続サービスの提供元

1998年末 1999年中頃 1999年末 2000年中頃

ISP 28.4% 27.1% 26.5% 28.9%

ケーブル事業者 10.2% 19.8% 23.5% 24.0%

地域電話会社 19.9% 15.6% 31.0% 30.6%

出典:Strategis Group社

 また調査では,「一歩進んだ」オンライン活用が増加していることも明らかになった。インターネット・ユーザの61%はオンラインでビデオ・クリップを再生し,40%はインターネット・ラジオを聴いたことがある。22%はオンラインで支払いを行った経験を持つという。

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