米DisplaySearchは米国時間9月6日に,フラットパネル・ディスプレイ(FPD)関連の市場に関する年次レポートを発表した。表示装置のほか,ドライバIC,スケーリング・エンジン,デジタル送受信IC,グラフィックス・コントローラなどの周辺装置・部品もカバーしている。

 ノート・パソコン,液晶TV,液晶デスクトップ・モニタ,およびカラー携帯電話機の出荷が急増しており,TFT LCDおよびSTN LCDドライバの供給が極めて厳しい状況となっている。TFT LCDドライバおよびゲートICの需要は,1999年の3億5000万個から2005年には40億個と6年間で11倍にもなると予測する。

 同じ期間に,STN ドライバは1999年の8億個から2005年には33億個に増加し,PDPドライバは,PDP TVが世界的に普及すると予想される2005年には40億個の需要が見込まれる。また,TFELドライバの需要が1999年の20億個から2005年には15億個に低下し,VFDは1億6000万個から7500万個に減少する。

 1999年におけるLCDドライバ世界市場のトップ(個数ベース)はシャープで16%。2位がセイコーエプソンとPhilips連合の15%。以下NEC 10%,日立製作所とTI連合の9%と続く。また,TFT LCDドライバの1位はやはりシャープで,シェアは23.4%である。TIの21.5%,NECの19.6%,松下の13.0%と続く。

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