「次世代OSS(Operational Support System)市場は,売上高ベースで1999年の30億ドル弱の水準から2004年には70億ドル超の規模にまで成長する。IP(Internet Protocol)製品への投資とパッケージ・ソフトの利用増大が市場を牽引する」。米IDC(International Data Corporation)が米国時間9月6日に調査結果を発表した。

 「サービス・プロバイダによるIP製品への投資が進み,ネットワークのインフラが大きく変わってきている。広帯域や無線,光通信といった技術の採用が進み,OSSへの投資が拡大する。また,高い技術を持つネットワーク技術者の不足が深刻化することから,サービス・プロバイダは市販ソフトを購入せざるを得ないという状況となる。これがさらに市場を押し上げる」(IDCプログラム・マネージャのElisabeth Rainge氏)。

 IDCはNextGen OSS市場を,「構築」「保守」「課金」の3つのカテゴリに分類する。

 システム構築のカテゴリは,サービス・プロバイダが広帯域サービスや光通信,無線ネットワークなどの構築を進めるのに伴い,大きく拡大していく。

 システム保守のカテゴリには,サービス・プロバイダがインフラの監視/修理/報告を行うためのアプリケーションやツールがある。売上高は2004年まで年平均成長率32%で拡大し,市場の中で最も成長率の高いカテゴリとなる。市場全体での年平均成長率は19%。

 課金システムも安定した成長をみせ,次世代OSSソフト市場で重要な地位を占めるとみる。

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