米IBMが米AT&TのInternet Data Centerを使ったインターネット・ホスティング・サービスを始めることで両社が契約を結んだ。両社が米国時間9月5日に明らかにしたもの。
「複数年契約で金額は4億5000万ドル規模」(AT&T Business Services社長のRick Roscitt氏)という。IBM社が使うAT&Tの借りるInternet Data Centerの床面積は数十万平方フィートになるという。
IBM Global Services社は,AT&T社の広帯域IP(Internet Protocol)バックボーンを使ってサービスを行う。IBM社は2000年末までに,ニューヨーク,シカゴ,フェニックスの3都市でAT&T社のデータ・センターを利用したサービスを始める。さらに2001年第3四半期までに6カ所を追加する予定である。IBM社は,大企業やドットコム企業のほか,eマーケットプレイス,ASP事業者などにサービスを提供する。
AT&T社はIBM社の顧客に対し,インターネット・アクセス/管理サービスの提供を行う。また両社は同日,ウェブ・ホスティング・ソリューションの提供で協力体制を敷くことも明らかにした。これは現行の提携関係を拡大するものである。
なおAT&T社は,2003年までにInternet Data Centerを44カ所に設置する予定である。IBM社は2000年初めに,「米国と欧州を合わせて56カ所のeビジネス向けホスティング・センタを建設する」という計画を発表している。
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