米AOL(America Online)は米国時間9月5日に,米iAmazeを買収すると発表した。金額などの詳細については明らかにしていない。

 iAmaze社はWWWアプリケーションの開発会社。DHTML(ダイナミックHTML)を利用したアプリケーションを得意としている。主力製品には,ワードプロセッサ,カレンダーのほか,写真アルバムやオークションの広告,プレゼンテーションなどで利用できるオンライン・スライド・ショー・アプリがある。

 AOL社では,iAmaze社のDHTML技術を用いることで,同社のサービスを拡充できるとしている。DHTMLを利用すれば,コンテンツの再読み込みや,プラグインなどのダウンロードを必要とせずに,動的に情報を提供できることから,「WWWアプリケーションのインタラクティブ性,動作速度,機能の向上を図れる」(AOL社)。

 iAmaze社の買収は,どこからでもAOLのサービスを利用できるようにするという「AOL Anywhere」戦略を推し進めるものと位置づける。「iAmazeの技術を用いることで消費者は,インターネット・アクセス機能を備えるどのような機器からでもアプリケーションにアクセスできるようになる」(AOL社 Interactive ServicesプレジデントのBarry Schuler氏)。

 AOL社は,AOL Anywhere戦略に関連して,数々の企業と提携や買収を行っている。詳細については下掲の関連記事を参照されたい。

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