Java/Jiniをベースとする無線ネットワーク構築用ソフト「aveAccess」の評価版を米ベンチャーのAtinavが公開した。Palmなど無線接続機能を備える携帯型情報機器のネットワークとインターネットを仲介する機能を提供する通信事業者など向けのソフトで,既存の携帯電話などさまざまな無線端末をインターネットへ接続可能という。

 Atinavは,2000年5月末に設立したばかりの米ベンチャー。音声のリアルタイム送信が可能なIPネットワーク構築用のミドルウエア製品「aveCOMM」をすでにキャリア向けに提供しており,今回公開したaveAccessは2番目の製品となる。

 aveAccessの特徴は,接続用のソフトなどを実行時にダウンロードして利用するJiniを分散機能に利用することでさまざまな無線端末との接続を可能としたこと。WAPブラウザーを搭載する端末とのゲートウエイ機能の「WAP Gateway(WG)」,HTMLのコンテンツをVoiceML(Voice Markup Language)ベースの音声データへ変換する「Audio Web(AW)」などをそろえており,ゲートウエイ機能を必要に応じて追加開発するだけでさまざまな無線端末へ対応できる。

 またaveAccessは既存製品のaveCOMMとの連携も可能。aveCOMMと併用することで複数端末での画面共有機能なども実装できるという。

[Atinavの発表資料]