電子商取引向けのパッケージ・ソフトの新製品を,米BroadVisionが米国時間8月1日に発売した。発売したのは,ネット取引市場構築に向けた「BroadVision MarketMaker」と,主に企業内の電子調達システム構築に向けた「BroadVision Procurement」,の2製品。いずれも企業間電子商取引システムに向けた製品である。

 BroadVision MarketMakerとBroadVision Procurementは,企業間電子商取引で必要となる取引先機能を組み込んだことが特徴。パーソナライズ機能などを提供する既存のBroadVision製品と連携する機能などもあらかじめ備えているという。

 BroadVision MarketMakerは,買い手と売り手とを結ぶグローバルなコミュニティ構築を可能とするネット取引市場の構築用ソフトウエア。企業間電子商取引におけるトランザクション処理機能に,コミュニティの構築などを可能とする機能を組み合わせて製品化した。MarketMakerには,コンテンツ管理やサイト設計などのツールも組み込んだ。これによりRFQ(見積もり依頼),RFP(提案依頼),価格交渉などさまざまな価格形態でのトランザクション処理を可能としているという。

 BroadVision Procurementは購買業務用のシステムを構築するためのモジュラ型アプリケーション。インターネットを介した購入プロセスを自動化する機能を提供する。このソフトではCommerceOneの「MarketSite.net」を含むサプライヤ・ネットワークを選択し,また切り替えることが可能。またブラウザーや携帯電話を使った購入情報の取得,カスタム化したコンテンツを動的に生成して配信する機能なども提供している。

 BroadVision Enterprise Procurementは8月1日から提供開始。BroadVision MarketMakerは第3四半期末にリリースする予定。

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