DSL(digital subscriber line)の機器メーカ,チップ・ベンダ,システム・インテグレータ,サービス・プロバイダなどが集まり,DSL機器の相互接続性確保を目的としたコンソーシアム「OpenDSL」を発足させた。

 OpenDSLは主に二つの目的をもつ。一つは機器の設定を顧客ベース(CPE:customer premise equipment)で行えるようにするソフトウエア仕様の策定。ソフトウエアを用いることでモデムやルータの設定を自動化し,サービス・プロバイダがわざわざ顧客の設置場所まで行かずにすむようにする。もう一つはプラグ・アンド・プレイによる相互接続性を確かなものにすること。

 この二つを実現することで,DSL機器の小売り販売が可能になるほか,サービス・プロバイダにとってはサービスをより迅速に,低コストで提供できるようになる。

 DSL機器の相互接続性を促進するためにOpenDSLは,DSL Forumと協力し仕様の調整にあたる。またOpenDSL Certification Labを設置し,物理/システム・レベルにおける相互接続性の試験/認証プログラムを実施する。こういった環境を提供することで,機器メーカやサービス・プロバイダが個々に行っている試験の手間をなくし,時間とコストを削減する。

 このほかOpenDSLは,WWWサイト(http://www.opendsl.org/)を立ち上げた。ここでOpenDSLの概略,技術資料,ホワイト・ぺーパーなどをまとめた「OpenDSL Communication Tools」を配布する。OpenDSLプログラムに関する情報,ニュース活動もこのサイトで掲載していく。

 OpenDSLには以下の企業が参加する。3Com Corp.,Cayman Systems, Inc.,Cisco Systems, Inc.,Efficient Networks, Inc.,GlobeSpan, Inc.,Intel Corp.,Netopia Corp.,Texas Instruments, Inc.,Virata Corp.,Westell Technologies, Inc.,Xircom, Inc. Systems integrators KPMG Consulting, LLC,Pomeroy Select Integration Solutions, Inc.,PricewaterhouseCoopers,Alltel Corp.,CAIS Internet, Inc.,Digital Broadband Communications Inc.,Hanaro Telecom,Network Plus,Qwest Communications International Inc.,Pathnet,Request DSL,SBC Communications Inc,Vectris Communications.。

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