米IBMが米国時間8月2日に,メインフレーム「S/390」で動くLinux向けハードウエア拡張機能「S/390 Integrated Facility for Linux」とソフトウエア「S/390 Virtual Image Facility for Linux」を発表した。S/390のG5とG6向けである。2000年9月29日にリリースする予定である。
「Integrated Facility」は,S/390の一部をLinux on S/390専用にするもの。これを増設しても,OS/390側ソフトの料金には跳ね返らない。ソフトウエア・ベンダであるBMC Software,Candle,Computer Associates,Compuware,SAGA Software社の各社と,この価格設定に関して合意している。Linuxエンジンで動く専用ソフトウエアの価格については別途決める。
「Virtual Image Facility」は,1台のS/390を仮想的に数百台のLinuxサーバーとして扱い,管理するソフトウエアである。
IBM社は,「DB2 Universal Database Enterprise Edition Version 7」「DB2 Connect Version 7」「WebSphere Advanced Edition Version 3.5」「Java JDK Version 1.2.2」などの「Linux for S/390」向けバージョンを2000年末にリリースする予定である。また米Tivoli Systemsも,Linux for S/390向け管理アプリケーションを2000年末までに投入する。
◎関連記事
■日本IBM,S/390版Linuxに「専用プロセサ機構」と,VM代替の「Linux専用仮想環境」を発表
■IBMがS/390対応のLinuxと関連サービスを発表