携帯電話加入者が世界的に爆発的な増加傾向にあるが,同時に従来の音声通話のみからインターネット・アクセスも可能な携帯電話機のユーザーも急増している。携帯電話機全体の出荷数に対するWAP対応機の割合は,2000年度の33%から2004年には90%へと高まるものと予想される---。通信関連市場調査コンサルティング会社の米Allied Business Intelligence (ABI)社(本社:ニューヨーク州,Oyster Bay)は8月3日,「Wireless Internet 2000」と題したレポートで携帯電話機市場に関する調査および予測結果を発表した。

 ABI社は,2000年から2001年にかけて,ほとんどの無線サービス・プロバイダは携帯電話機からのインターネット・アクセスの需要急増に備えるため,音声サービスから音声・データ統合サービスへの移行を果たすと見ている。音声通話に加えて,電子メール,ショート・メッセージング,電子商取引,高付加価値情報サービスなど,インターネット・ベースのサービスの利用が爆発的に増えると予想される。

 導入される技術は,GPRS(General Radio Packet Services),EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution),1XRTT(CDMA-2000),W-CDMA,WAP(Wireless Application Protocol),およびHDML (Handheld Device Markup Language)などである。HDMLはHTML(Hyper Text Markup Language)を携帯電話機からのインターネット・アクセス向けに書き換えた簡易バージョンであり,既に業界のサポートを得ている。

 日本では,NTTドコモのiモードをはじめとするモバイル・インターネット・サービスが,目覚しい勢いで加入者を増やしつつある。日本で始まったモバイル・インターネットの波は,今後数年間のうちに全世界に広がることは確実であり,特に西欧,アジア太平洋,および北米地域での市場成長が見込まれる。レポートの詳しい内容については http://www.qlliedworld.comから得ることができる。

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