米Strategy Analyticsが米国時間8月2日に,DVDの世界市場を調査した結果を発表した。据え置き型DVDプレーヤの出荷台数は,2000年に前年比300%増と急成長を遂げる。米国,欧州,日本における小売店の売上高は,220%増の70億ドルに達すると予測している。

 2000年の急成長は,DVD対応の家庭用ゲーム機の登場によるところが大きい。2001年以降は,DVDレコーダが市場を牽引するとStrategy Analytics社はみている。

 DVDは5年以内に,家庭ビデオの標準的方式としてVTRに取って代わる。2000年のDVDビデオ・ディスクの出荷枚数は約4億枚。2005年には23億枚に達し,440億ドルの市場規模になる。ゲーム,オーディオなどのDVDディスクなども含めると,2005年の出荷枚数は37億枚に達する。ほぼ1000億ドルの売り上げとなる。

 DVDプレーヤ市場の急成長は価格低下に支えられる。特に中国製DVDプレーヤの登場が市場にインパクトを与える。

 2000年におけるDVD装置(セットトップやパソコン向けなどを含む)の消費者向け販売台数は,全体で4600万台に達する。このうち米国が2100万台,欧州が1700万台である。

 ベーシックなDVDプレーヤが,2000年における据え置き型DVDプレーヤの出荷数の2/3を占める。残りの1/3はDVD対応ゲーム機である。米国では900万台,欧州では490万台のDVDプレーヤが販売されるとStrategy Analytics社は予測する。

 2000年末時点で,米国世帯の14%と欧州世帯の5%がTVとつないで見るDVDプレーヤを少なくとも1台は所有しているとみる。DVD対応のパソコンも含めると,米国では25%,欧州では14%の家庭がDVDを利用することになる。

[www.strategyanalytics.comに掲載の発表資料]