米American ExpressとVentro社が,ジョイント・ベンチャーを設立することで合意に達した。米国時間8月3日に明らかにしたもの。新会社の名称は「MarketMile LLC」。American Express社が新会社の株式の65%を,Ventro社が35%を保有する。

 新会社は,日常のビジネス用品やサービスの取り引きを行うインターネット・ベースのマーケットプレースを構築し運営する。事務用品からコンピュータや周辺機器,派遣社員にいたるサービスを提供する。米Aribaの技術を用いる。

 当初は中企業を対象にし,のちに大企業や小企業にも事業を拡大していく予定である。American Express社はセールス・チャネルを介してMarketMile社のサービスを自社の顧客に提供する。同社自身もMarketMile社の顧客になる。ちなみにビジネス用品とサービスの市場は,1兆4000億ドルを超えると予測されている。

 新会社の設立にあたっては,American Express社の「B2B Commerce Network」での経験,Ventro社のマーケットプレースに関するプラットフォームや運営ノウハウを持ち寄る。American Express社の決済機能や製品,サービスも利用する。なおAmerican Express社は99年に,間接経費/MRO (maintenance, repair and operating)向けサービス「B2B Commerce Network」のテストを行っている。

 新会社はカリフォルニア州Mountain Viewに拠点を置き,暫定CEOにはVentro社のJohn Corsi氏が就任する。

[www.ventro.comに掲載の発表資料]