「米国でのインターネットを利用した自動車販売市場は,新車,中古車とも今後5年間で著しく増大する」。米Jupiter Researchが米国時間8月7日に予測を発表した。

 新車のオンライン販売と一部にオンライン・サービスを利用した販売を合わせると,2004年までに1280億ドルを超える規模にまで成長するとみる。

 「メーカ,ディーラ,サービス・プロバイダなどが,サービスや製品の提供で連携を密にしていくことが重要。こうした努力によって,顧客がオンラインで情報をチェックしたり購入するときの利便性を高めることができる」(Jupiter社)。

 Jupiter社によれば,オンライン・ユーザの38%が自動車に関する情報収集などでインターネットを利用したという。2004年にオンラインで販売される自動車の台数は,全体の8%にあたる130万台,売上高にしておよそ330億ドルにのぼると予測する。

 1999年のオンライン販売台数は1万7000台だった。新車購入の一部にオンラインを利用する割合は2004年に全体の22%にのぼり,台数ベースで380万台,売上高ベースで950億ドル相当となる。

 「現在提供されているプロセスをもっと使いやすいものにして初めて,消費者はオンラインで自動車のような複雑な商品を買うようになる。WWWサイトにはショッピングに役立つ情報も豊富にあるが,まだまだ統合性に欠け,面倒で煩わしいというのが現状である」(Jupiter社アナリストRob Leathern氏)。

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