米Gartner GroupのDataquest部門が米国時間8月9日に,2000年第1四半期のアジア太平洋地域における携帯電話サービス市場を調査した結果を発表した。

 それによると,アジア太平洋地域における携帯電話サービスの加入者数は1億7070万人で,前年同期の1億1590万人と比べて47%増加したという。

 中国の加入者数は5170万人で,初めて1位の座を獲得した。これまで首位だった日本は5110万人で2位。

 「市場の躍進を促す要因は国によってさまざまである。インドネシアとフィリピンではプリペイド・サービスが成長を促進している。日本と韓国ではインターネット・サービス。シンガポールと中国では競争の激化が原動力となっている」(Dataquestアジア太平洋地域携帯電話機調査部門の産業アナリストAnn Liang氏)。

 特にプリペイド・サービス分野の成長が著しい。2000年3月末時点のプリペイド・サービス加入者数は1200万人に達した。携帯電話サービス市場全体におけるプリペイド・サービス分野の割合は,加入者数ベースでわずか7%。しかしプリペイド・サービス分野は市場全体を上まわる成長をみせた。

 プリペイド・サービスの最も大きい市場はフィリピンで,プリペイド・サービス加入者数は270万人。しかし注目すべき市場は中国で,第1四半期におけるプリペイド・サービスの新規加入者数は130万人以上だった。

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