米Analog Devicesが,開発中の新チップセット「ADSST-Melody-1000」に,「Dolby Headphone」技術を組み込むことを明らかにした。Analog社が米国時間8月10日に発表したもの。「Dolby Headphoneのハードウエア・ベースのスタンドアロン・ソリューションとしては,これが初めてとなる」(Analog社)。

 Dolby Headphone技術はディジタル信号処理(DSP)システムを手掛ける豪Lake Technologyが開発し,米Dolby LaboratoriesがLake社からライセンスを受けている技術。ステレオのヘッドフォンで5.1CHのスピーカ再生が可能な信号処理システムである。ヘッドフォンの出力機能として,様々な種類のオーディオ/ビデオ製品に組み込むことができる。

 「ADSST-Melody-1000」は,Dolby Headphone処理の浮動小数点演算に,32ビットのSHARC DSPチップを用いる。5.1CH Dolby Digital,MPEG-2 AAC,MPEG-2 Audio Layers 1および2,MLP,MP3,PCMなど様々なオーディオ形式に対応する。

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