カナダのATI Technologiesは現地時間8月24日,任天堂の次世代ビデオ・ゲーム機「GAMECUBE」向けグラフィックスLSIの供給で,任天堂と独占的契約を結んだと発表した。GAMECUBEは同日,任天堂が主催する「Spaceworld Show」で同社が発表した。

 任天堂がGAMECUBE向けに採用するグラフィックスLSIは,ATI社が2000年2月に買収した米ArtXの設計チームが開発した。同チームは現行のゲーム機「Nintendo 64」のグラフィックスLSIも手がけている。

 ATI社のグラフィックスLSIは動作周波数が200MHz以上。「既存のどのビデオ・ゲーム・システムよりも高速」(ATI社)。NECのDRAM製造技術を採用しており,米Mosysのメモリー技術「1-T SRAM」を組み込んだ。

 任天堂のGAMECUBEは,米IBM製の銅配線技術を使ったプロセサと松下電器産業製のDVD対応装置を搭載する。メモリ容量は40Mバイト。

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