カナダのNortel Networksは米国時間8月24日,光ファイバ上でInternet Protocol(IP)サービスを提供する通信事業者など向けの製品/サービスを発表した。光インターネットのIP接続サービス向けプラットフォーム「IP/Optical Services」をサービス・プロバイダやキャリアへ提供する。「従来よりも高速で低コストのサービスとなる」(Nortel)。特定の顧客を交えた実証試験を2000年第3四半期中に開始し,2000年後半には一般に提供する予定。
IP/Optical Servicesプラットフォームは,光ファイバのネットワークで,大企業などにIPサービスを提供するもの。ファイアウオールやIP VPN(Virtual Private Network),コンテンツ配信/管理などといったサービスに向ける。
IP/Optical Servicesプラットフォームには,Nortelの光ファイバ伝送技術「OPTera」と「Shasta 5000 Broadband Service Node(BSN)」を使う。まずは,エンド・ツー・エンドのEthernet技術「OPTera Packet Edge System」を「OPTera Metro Multiservice Platform」と「Shasta 5000 BSN」へ組み込む。プラットフォームの管理には,同社が提供する「Preside」サービスを使う。
Nortelは,8月28日~30日に開催される光ファイバ開発者会議「National Fiber Optic Engineers Conference(NFOEC)」(開催場所:コロラド州Denver)でIP/Optical Servicesのデモンストレーションを行う予定。
調査会社の米Current Analysisの報告によれば,企業向けASPサービスの世界市場は,2003年に200億ドル規模に成長するという。今回発表のIP/Optical Servicesは,顧客の要求に合わせた種類/品質でサービスを提供する必要があるASP(Application Service Provider)に対してネットワーク・インフラを提供するISPや通信事業者に対して売り込む。
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