米Texas Instruments (TI)は米国時間8月25日に,同社による米Burr-Brownの買収が完了したと発表した。Burr-Brown社はアナログ半導体を手がける会社。ハイエンドのA-D/D-Aコンバータやオペアンプなどで知られる。

 買収は株式交換方式で行われ,TI社は8800万株のTI株を発行する。Burr-Brown社はTI社の100%子会社として,今後もアリゾナ州トゥーソンで操業を続ける。

 TI社は米国時間6月21日に,Burr-Brownを76億ドルで買収することを明らかにしていた。当初の予定通り,第3四半期中に買収が完了した。

 TI社は,「わが社の半導体製造技術とBurr-Brown社の設計力を組み合わせて,ハイエンドの製品を開発する。またTI社のDSP技術をBurr-Brown社のアナログ半導体に提供することで,新たなアプリケーション(応用)への道が広がる」としている。

 「データ・コンバータとOPアンプは,3G (第3世代)携帯電話,DSL(digital subscriber line)モデム,インターネット・オーディオ・プレーヤ,消費者向けデジタル・オーディオ機器といった新たなアプリケーションにとって鍵となる」(TI社)。

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