米Intelは米国時間8月24日に,e-Businessソリューションの導入・展開に向けたプログラムの詳細を明らかにした。「Intel Solution Centers」および「Intel Developer Services」と呼ぶ2つからなる。同副長兼Solutions Enabling GroupゼネラルマネージャーのWill Swope氏が,Intel Developer Forumの基調講演で説明した。

 Intelは2000年6月に,e-Business向けソリューション構築に向けて1億ドル規模の支援策を発表した。今回の発表したSolution CentersとDeveloper Servicesは,その一環。WWWサイトの構築を行うインテグレーターや機器メーカ,ソフトウエア・ベンダーを支援する仕組みを提供することで,Intelアーキテクチャ(IA-32/IA-64)をベースとしたe-Businessソリューションの導入・展開を促進していくという。

 「Intel Solution Centers」は,ハードウエアやソフトウエア,テスト装置,およびエンジニアリング・サービスを提供する施設。こうした施設を米国ばかりでなく,欧州やアジア/太平洋地域の各地に順次開設することでe-Businessソリューションの導入・展開の支援を行う。米EMC,米HP(Hewlett-Packard),米iXL,米Mercury Interactive,米Microsoft,Rational,U.S Interactiveなどがバックアップする。

 Intelはすでに,北米で最初のSolution Centerをバーモント州Chantillyとワシントン州DuPontに開設している。今後は英国リーディング,ドイツ/ミュンヘン,スウェーデン/ストックホルムの各地に開設する予定。アジアでは中国とインドに開設する計画を立てている。なおこの件に関しては,この4月に一部を明らかにしていた

 「Intel Developer Services」(http://developer.intel.com/ids)はWWWベースのサービスである。世界中のソフトウエア開発者に各種リソースとツールを提供し,Intelアーキテクチャをベースとしたソリューションの開発を促す。Intel Developer Servicesの要は,「Intel Early Access Service」と呼ぶサービス。開発者は,ソフトウエアの動作テスト,最適化,デバッグなどを遠隔地から行える。このサービスでは,Itaniumなど最新プロセサを利用できる環境を提供する。Intelはこれら技術サービスのほかにマーケティングに関するサービスも提供する。

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