米IBMが米国時間8月31日に,サンディエゴで開催中の「International Storage Systems Symposium」にてRAIDストレージ装置「Modular Storage Server (MSS)」を発表した。「米Compaq Computerとの提携における第一段階を達成した」(IBM社)。

 IBM社とCompaq社は今年7月6日に,ストレージ・ネットワーキングに関する提携を発表している。MSSは両社の提携による最初のストレージ製品である。

 MSSは,x86,UNIX,Alphaサーバに対応する。1ドライブ(18Gバイト)から72ドライブ(4Tバイト以上)まで拡張可能。回転速度1万rpmまたは1万5000rpmのハード・ディスク装置を搭載する。発売開始は9月29日で,価格は7万ドル未満から。

 MSSが備える主な機能は以下の通り。

・FlashCopy Manager:システムに影響を与えることなくバックアップを行う機能。

・Peer-to-Peer Remote Copy Manager (PPRC):リアルタイムで遠隔にあるMMSシステムにデータを複製する機能。

・StorWatch Specialist for MSS:MSSシステムを設定,監視,管理する機能。

 またIBM社は,大規模システム向けストレージ・サーバー「Shark」用のハード・ディスク装置も同日発表した。ディスク容量は36Gバイトで,回転速度は1万rpm。さらに,「Netfinity」向けストレージ・サーバ「FAStT200」の発売についても明らかにした。価格は1万500ドル未満から始まり,9月12日に出荷を開始する。

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