(2000.8.31)
 「次世代家庭用ビデオ・ゲーム機が話題を呼んでいる。しかしインタラクティブ機能は,まだ試行錯誤の段階である。そのインタラクティブ機能を備えるゲーム機が,パソコンにとって代わるには幾多の解決すべき問題がある」。米IDC(International Data Corporation)が米国時間8月29日に調査結果を発表した。

 調査は,家庭用ビデオ・ゲーム機を所有する米国の350世帯を対象に利用状況や購買行動などを質問し,インタラクティブ機への興味について聞いたもの。

 インタラクティブ機能が重要であるかどうかについては,回答が二分した。

 重要度の高いインタラクティブ機能として,「ゲーム・タイトルのダウンロード」を挙げた人が全体の約50%にのぼり最も多かった。「WWWサーフィンや電子メール」を挙げた人は30%に満たなかった。重要度は最も低かった。また約40%の人が,「全く関心がない」と回答した。

 これは「注目に値する」とIDCでは分析している。「多くのゲーム・ユーザは,WWWサーフィンや電子メールをパソコンの機能と考えている。ゲーム機に関しては,プレイに幅を持たせ,プレイを豊かにするインタラクティブ機能を提供できるかどうかが成功の鍵を握る」(IDCアナリストのSchelley Olhava氏)。

 オンライン・ゲームは,すでに多くのユーザを獲得しており,32%がオンラインでのプレイは「とても面白い」と回答した。その一方で,「あまり面白くない」との回答も35%あった。またパソコンを所有していない世帯は,所有している世帯よりも関心が低いことも明らかになった。

 IDCはゲーム開発企業に対し,こうした見方を持つゲーム・ユーザを「動かす」ために,情報提供や販促活動などに力を入れる必要があるとしている。

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