「標準的な全自動品よりも機能を絞り低価格でデジタル・カメラの市場が急速に拡大している。解像度がVGA(Video Graphics Array)のエントリ・クラスのデジタル・カメラである。2000年第2四半期の出荷台数は,前期比214%増の56万5000台に達した」。米IDC(International Data Corporation)が米国時間8月28日に調査結果を発表した。
ノーブランド,すなわちホワイト・ボックス製品がVGAカメラ市場を牽引した。こうしたカメラのほとんどは,新規顧客を呼び込むための販促用インセンティブとしてオンライン・ショップに出荷されている。
エントリのデジカメでは,ノーブランド品だけではなく,銀塩カメラ・ベンダの製品も大きなシェアを占めている。米Plaroidは2000年前半に26万5000台を出荷し,36%のシェアを獲得した。このほか米KB Gearの製品が9%を占めた。メーカは,Kmart,Target,Circuit City,Best Buyなど量販店で積極的に販売を展開している。
少し上のクラスの全自動デジタル・カメラも好調だった。2000年第2四半期における出荷台数は106万台に達し,前期比55%増となった。ソニーが31%のシェアを獲得して首位に立っている。
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