米Inktomiと米Adero,米America Online(AOL)の3社が米国時間8月23日に,コンテンツ配信に関して提携関係に入ったことを明らかにした。3社が中心となって,「Content Bridge」と呼ぶ業界団体を結成する。

 Content Bridgeは,ネット・ユーザに最新情報を提供できるようにする。サービスの提供開始は2000年秋を予定している

 具体的には,複数のネットワークに対応できるコンテンツ配信に向けたプラットフォームを提供する。コンテンツ・プロバイダが,自社のWWWサイトでコンテンツの更新や同期化などを管理しながら,ISPに最新コンテンツを提供できるようにする。「効率的でスケーラブルなコンテンツ配信を可能にすることを目標に置く」(3社)。

 このほかContent Bridgeは作業部会を設置して,コンテンツを交換するための標準仕様の策定やストリーミング・メディア交換のためのロードマップ作成などを手掛ける。

。第1弾として,Digital Island,Exodus Communications,Genuity,Mirror Image Internet,Madge.web,NetRailの各社が,「Content Bridge」に参加した。

 Inktomi社はネットワークのインフラ技術を担当する。AOL社は自社のネットワークでContent Bridgeの技術を使う。Adero社はコンテンツの更新処理技術や,複数ネットワークにおけるトランザクションの課金/決済サービスの集中管理システムを提供する。同社はネットワーク・サービス・プロバイダで,「EdgeFusionSM」と呼ぶコンテンツ管理/配信サービスを行っている。

 この提携に関連し,AOL社はAdero社に出資を行った。金額などの詳細は明らかにしていない。

www.inktomi.comに掲載の発表資料1
www.inktomi.comに掲載の発表資料2
www.adero.comに掲載の発表資料1
www.adero.comに掲載の発表資料2
media.web.aolに掲載の発表資料