米Intelが米国時間8月22日に,次世代サーバI/O「InfiniBand」に対応したLSI製品の概要を明らかにした。カリフォルニア州で開催中の「Intel Developer Forum」で発表したもの。

 一部の内容については,すでに公にしていたが改めて確認した格好である(「Intel,3種類のInfiniBand対応LSIを開発中」を参照されたい)。

 「InfiniBand」は,Intel社が主体となって開発していた「Next Generation I/O(NGIO)」と,米IBMや米Compaq Computer,米Hewlett-Packard(HP)が主導した「FutureI/O(FIO)」を統合したI/Oアーキテクチャである。当初は「System I/O」と呼ばれていた。

 Intel社が開発計画を発表した製品(チップセット)は以下の三つ。

・「Intel InfiniBand Host Channel Adapter」:サーバをInfiniBandに対応させるホスト・チャネル・アダプタ向けLSI。

・「Intel InfiniBand Switch」:サーバとストレージ装置やネットワーク装置をInfiniBandベースで接続するスイッチ向けLSI。

・「Intel InfiniBand Target Channel Adapter」:ストレージ装置やネットワーク装置などの周辺機器間をInfiniBandで接続するターゲット・チャネル・アダプタ向けLSI。

 これらのLSIは将来版IA-32やItaniumプロセサを搭載したサーバに向ける。2001年の市場投入を目指す。またIntel社は,InfiniBandで三つの関連製品/サービスの発表も行った。

 一つはInfiniBand対応製品の開発キット「Intel InfiniBand Product Development Kits」。これにはホスト・チャネル・アダプタ,スイッチ,支援ソフトウエアが含まれる。出荷は2001年早々を予定している。第2は,LSIサプライヤ向けライセンス・プログラム「Port Logic Licensing Program」。インタフェース・ロジックのライセンスである。第3が,チャネル・アダプタ・ベンダ向けの「Intel InfiniBand Target Transport Service Program」。ソフトウエアのコードが含まれる。すでに利用可能である。

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