米Hewlett-Packard(HP),米Intel,米IBM,NECの4社が,Linux関連のアプリケーション開発者向けに開発研究所「Open Source Development Lab」を開設することを明らかにした。4社が米国時間8月30日に発表したもの。

 各社から独立した非営利の研究所である。研究所はオレゴン州Portland近郊に設置する。オープンは2000年末を予定している。4社はOpen Source Development Labに対し,今後数年間にわたって機器や資金の提供など,大規模な支援を行っていく予定である。

 開設にはHP社など4社のほかに,米Caldera Systems,米Dell Computer,米Linuxcare,米Lynux Works,米Red Hat,米SGI,独SuSE Linux,米TurboLinux,米VA Linuxの各社がスポンサーとして参加した。

 Open Source Development Labでは,開発者に集中管理した大規模な開発環境を提供し,革新的な技術やアイディアなどを共有できるようにする。

 オープン・ソース・コミュニティのプロジェクトの支援に重点を置き,新たなプロジェクトを立ち上げることはしない。研究所が取り組むプロジェクトについては2000年中に発表を行うが,Linuxベースの大規模システムに向けた技術の開発ツールやカーネル関連のプロジェクトなどになる見込みという。

 独自のWWWサイトも開設しているが,現時点での情報は多くない。

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