トレンドマイクロの米国法人Trend Microが米国時間8月28日に,Palm OSを狙ったトロイの木馬型ウイルス「Palm_Liberty.A」に対応するソフトウエアの提供を始めたことを明らかにした。
「Palm_Liberty.A」は,最近発見されたトロイの木馬型ウイルスで,危険性は低いと同社では判断している。WWWサイトや複数のチャット・ルーム(IRC:Internet Relay Chat)で発見されているが,感染の報告はないという。
Palm OSで動作する不正プログラムとしてはこれが初めて。「LIBERTY」と呼ぶシェアウエアを登録版に変換するためのクラック・ファイルを装って配布される。これを実行すると,実行ファイルが全て消去される。
なおLibertyは,PalmOS搭載機のデスクトップにアイコンとして表示される。名前は「Crack1.1」。感染した場合には,HotSyncマネージャを使ってシステムを復元できる。
「Palm_Liberty.A」がPalm OSの特定のバージョンを標的にしたものかどうかは,現時点では明らかではない。同社では,「インターネットからプログラムをダウンロードするときには細心の注意を払うように」と呼びかけている。
Trend Micro社は,これに対応する検出・駆除のパターン・ファイルをWWWサイトで提供している。また,企業ユーザなどに,同社が提供する「InterScan」「VirusWall」「OfficeScan」「PC-cillin」などのウイルス対策ソフトを更新するように呼びかけている。
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