BAPCo，WWWアクセス性能のベンチマーク「WebMark2001」を発表

2000.08.30

　ベンチマーク・テストの標準化を手掛ける業界団体BAPCo（Business Applications Performance Corporation）と米MadOnion.comが米国時間8月29日に，ユーザの立場でみたWWWサイトアクセス性能の評価基準「WebMark2001」を発表した。WebMark2001のコードは有償である。料金は299ドル。

　「インターネットへの接続はもはや企業にとって必須条件。消費者のパソコン購入の牽引役ともなっている。しかしWWWアクセスの状態がどのようにユーザの環境に影響するのかを包括的に評価する基準がなかった。企業や消費者の環境が同じ基準で測定できる業界標準の評価基準を普及させる必要があった」（BAPCo）。

　WebMark2001のハードウエア／ソフトウエア条件は，Windows 98およびWindows 2000，Internet Explorer 5.0以上，56kbps以上のモデムである。

　WebMark2001が評価対象とするのは，三つのカテゴリに分けられた7種のWWWサイト・モデルである。すなわち，企業間（Business-to-Business）サイトのモデルが4種類，企業-消費者間（Business-to-Consumer）が2種類，企業内（イントラネット）が1種類。これらは，現在インターネットに存在する一般的なWWWサイトを代表するモデルだという。企業間サイトでは，eHouseBuilder.com，electronics-designer.com，eMedInsure.comといったサイトを動作モデルとして取り入れた。

　WebMarkがこれらサイト・モデルに課す負荷は，一般的な，あるいは現在普及しつつあるインターネット技術を用いたものである。具体的には以下がある。

-- Adobe Acrobat Reader
-- Apple Quicktime
-- Cycore Cult 3D
-- Java
-- JavaScript
-- Macromedia Flash
-- Microsoft Agent, ASP, Windows Media Player, VML
-- RealNetworks RealAudio，RealVideo
-- SSL
-- XML

　BAPCoは，コンピュータ関連の出版社，独立系テスト・ラボ，パソコン・メーカ，半導体メーカ，ソフトウエア・ベンダなどで構成する非営利の業界団体である。参加企業には以下がある。Adaptec，Amdahl Corporation，CNET Labs，Inc.，Compaq，Dell，Hewlett-Packard，IBM，Intel，InfoWorld，Microsoft，NEC Computer Systems，VNU Business Publications Limited。