|
問 マネックス証券は口座数を見ると約20万口座と,ネット証券で最大級ですね。この成長要因をご自身で評価してください。
松本 新しい需要を作りながら30万口座を開拓することは難しい,不可能に近いと思います。そうではなくて,新しいマーケットが必然的に生まれたのであって,そこに我々がビジネスモデルを近づけたのです。もし成長要因があるとしたら,それはお客様の声,つまりマーケットの声をちゃんと聞けたことだと思います。
問 口座数だけ多くても実がないという指摘がありますが,松本さんは口座数のことはあまり気にしませんか。
松本 いや,気にしますね。それはお客様の声をちゃんと聞いたということですから。例えば,我々の場合には「オリエンテーションコミティー」という仕組みを持っていて,毎四半期に1回,お客様20人に集まっていただいて,3〜4時間けんけんがくがくで話を聞く機会を作っています。ほかの証券会社に比べて踏み込んだ形でお客様の声を聞こうとしているので,お客様から毎日400通くらい寄せられるメールにも全通に目を通しています。
問 それ以外の要因はなんでしょうか。
松本 ブランドでしょうね。マネックスという何かしらのブランドが,だんだんできつつある。その力が口座を増やしてこられた原動力だと思います。当初はもちろん,筆頭株主であるソニーのブランドが原動力の大半を占めていたのは確かですが,だんだんマネックス個体としてのブランドを作ってこれたと思うんですよ。
問 マネックス証券は赤字が拡大しています。それは当初から予想していたことですか。
松本 いや,当初予想ではもっと良いはずだったんですが,やはりマーケットがここまで冷えるとは思わなかったわけです。逆に言うと,マーケットというのはそういうものであるので,良いときもあれば悪いときもある。ですから,別に動じてもいないし,こんなものだと思うんですよね。ただ,マーケットにおけるシェアとか,認知度とかは,振れはそんなに大きくなくて,明確な戦略を持って着実な努力をしていけば伸ばすことが可能なものです。そういったことに関しては,しっかりできてきたと考えています。。最終的な結果はマーケットの影響も大きく受けるので,それは致し方ないと思っていますけど。
|