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記者の眼

「プロマネ残酷物語」を終わらせるために

2005/07/13 ITpro
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 「プロマネ志望者は10人に1人」「業務に見合った報酬を得られているのはわずか7.0%」――。これが,IT Pro読者1228人に聞いたプロマネ(プロジェクト・マネジャ)職の現実だ。

 記者はこの5月16日,「記者の眼」欄に「みなさんプロマネになりたいですか?」と題して拙文を掲載した。一見華やかに見えるプロマネ職の現実がどうなっているのか・・・それを知るため読者の皆さんにはアンケートへの協力を依頼した。

 すると締め切りまでの10日間で1228人のご協力を得られた。これはIT Proの井上編集長の事前の予想を2倍以上も上回る数字。しかも約430人の方が,自由意見欄に熱い意見を書き込んでくださった。システム構築の現場では「プロマネ残酷物語」は当たり前だったようだ。

“やりがい”はあるものの・・・

図1●現役プロマネの意識
「現役のプロマネ」と回答した635人(全回答者の51.7%)の回答を集計した(図をクリックして拡大表示)
 回答者への御礼を兼ねて,アンケート結果を紹介しよう。まず「現役のプロマネ」と答えた635人(1228人の51.7%)に,「仕事にやりがいを感じているか」を聞いた。55.9%と半数を若干上回るプロマネが「はい」と回答した(図1[拡大表示])。肯定的に解釈すべきか,否定的にとらえるべきか微妙な数字だ。ただ自由意見欄に,以下のような声があったことも事実だ。

「プロマネとして携わったシステムが稼働したときの達成感,そして責任者としてのやりがいで,何とか持ちこたえている」
(ベンダー勤務,40代プロマネ)

 続けて,仕事の環境や待遇を聞いたところ,現役プロマネたちの不満が爆発した。「職務を遂行する上で十分な権限を与えられているかどうか」を質問したところ,「はい」との回答はわずか14.2%。現役プロマネの50.3%は,明確に「いいえ」と答えている。自由意見欄にもこうした声が寄せられた。

 「提案時からかかわって計画を立てられるならまだしも,予算/スケジュールなどの肝心な部分が営業的な観点だけで決められた後に,よろしくと言われる。話を聞いてみると,どう考えても無理なプロジェクト。『それを何とかするのがプロマネ』と言われても,我々は手品師でも魔法使いでもない。失敗したときに,『責任を取れ』と言われるのも心外だ」
(ベンダー勤務,40代,プロマネ職)

 権限以上に不満が大きいのが,会社のサポート体制に関する不満である。現役プロマネ635人に「会社は十分なサポートをしてくれるかどうか」を聞いたところ,「いいえ」,または「どちらともいえない」と否定的な評価が9割以上を占めた。「はい」との回答は8.4%に過ぎなかった。自由意見欄でも,プロマネの後方支援組織「プロジェクト・マネジメント・オフィス(PMO)」に対する批判や不満が,特に目立った。以下のような意見だ。

 「問題が起きても会社は『現場の裁量で乗り切れ』というばかりで,何のサポートもしてくれない」
(ベンダー勤務,30代プロマネ)

 「経営者は『プロマネは重要』と力説するが,内実,我々を取り巻く環境は何も変わっていない。実態は現場の便利屋に過ぎない」

(ベンダー勤務,40代プロマネ)

 「私はプロマネ経験者として,あるインテグレータのコンサルティングをしている。あるプロジェクトでは,PMOが意味なく細かい報告を求めて現場の邪魔をしていた。そのプロジェクトのマネジャは2人も体調を崩して,交替した。PMOの質が低いとこうなる」

(ベンダー勤務,60代プロマネ)

 組織的な支援を十分に得られず,責任の割に権限が乏しいプロマネ職。調査からは,そんな姿が浮かび上がる。それでも,苦労に見合った待遇が受けられれば,まだモチベーションを維持できるだろう。だが現役プロマネの間では,待遇に対する不満が鬱積している。アンケートで「業務内容に見合った報酬を得ているかどうか」を聞いたところ,実に73.3%が「いいえ」と回答している。これがプロマネの悲しい現実である。

 「どんなに難しいプロジェクトでも,『成功して当たり前』とみなされる。失敗したら,すぐにマイナス評価が下される」
(ベンダー勤務,40代プロマネ)」

プロマネ志望者は10人に1人

 そんな現役プロマネの現状を見ているからか,プロマネを志望する人は,10人に1人しかいない。

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