「機能,信頼性などで劣るため業務用途ではMicrosoft Officeを代替できない」と回答した読者のコメント

 ExcelのスマートタグやWordの作業ウインドウなど,最新のOfficeは操作性・生産性が格段に向上している。このような点から費用(価格)対効果には納得している。OpenOffice.orgに移行したと仮定すると,Microsoft Officeのバージョンアップ・サイクル18カ月で,価格差5万円以上の生産性の損失が発生するのは明らかである。よって,OpenOffice.orgとMicrosoft Officeで「出来る事」が同じなら,移行は全く考慮に値しない。移行するなら,機能性などで決定的な優位性がはっきりと確立したときと考えている。OpenOffice.orgは,ひたすらMicrosoft Officeを真似しているという印象だけで,「オープンソース」という以外にアイデンティティを感じない。「オープンソース」は,技術者にはうけるが,ユーザーの生産性には全く寄与しない。

 OpenOffice.orgなどのソフトウエアは,MicrosoftのOfficeがあって初めて生まれてきているように思える。必要な機能を利用場面から創意し,作り出す力と負担は,尊重したいと思う。とはいえ,OpenOffice.orgなどが登場する価値もよく理解できる。本来であれば,医薬品のジェネリックのように,一定期間の権利と競争力保護後に解放するような仕組みがあるとよいと思う。それによって,知財に関する危険,あるいは,後続製品からみた制約などの問題も,わかりやすくなるのではないか。
 StarSuiteで作成後,Microsoft Officeで出力した場合,見栄え(罫線など)が違うので成果物作成用には不向き。個人ユースでは十分。

 Excelのファイルは問題なく利用できそうだが,Wordのファイルはレイアウトが崩れてまともに表示できた事がない。OpenOffice.orgで保存したファイルがMicrosoft Officeで問題なく利用できるかはかなり不安。

 ようやくエンドユーザーがWordやExcelと利用できるようになった当社では,情報量の少ないOpenOffice.orgではエンドユーザーが使うことが出来ない。

 ソフトの動きが重いです。

 Microsoftは確かに高いと思うが,サポートや関連書籍が豊富な点で業務用途に適していると思う。Open系は無料で有っても,信頼性が劣るため,業務用途と言うよりは個人・ホーム向けだと思う。

 EUCでVBAが利用されているので,VBAの互換性がない限り,代替できない。VBAによるツールバーや,ワークシート関数など,多くのVBAがある。

 会社では,Microsoft Officeのライセンス数が限られるため,インストールが制限される場合がある。また,仕事を家に持ち帰る場合,Officeが必要になることが多いのですが,個人で購入するにはいくら何でも高すぎる。

 PDFに出力するためだけに使っていたこともあるが,今はAcrobatを購入したので使っていない。

 OpenOffice.orgに期待しています。互換性の向上をお願いします。

 Microsoft Officeをそれだけで考えるか,Office Systemのコア・コンポーネントとして捉えるかの違いで考え方が大分変わる。SPS,WSSやRMS,LCSなどとの連携による生産性の向上は他の製品では考えられない。またOpenOffice.orgではOutlookの代替となるメーラーもない。一日の業務の大半はメールでの作業であることを考えればOpenOffice.orgではとても無理な話。これらの比較は良し悪しというよりも次元が違う。

 日常業務においてMcrosoftのExcel VBAを多用しているため,OpenOffice.orgでは代替できません。また,現段階ではMcrosoft Officeの方が解説書が圧倒的に多く出版されていることも(卵と鶏の議論ですが),大きな魅力となっています。一方,社外とのファイル交換では,Mcrosoft Officeでもバージョン(あるいは環境?)の違いで表示に問題が生じることも多く,もしOpenOffice.orgファイル間での互換性が完全ならば,会社間のやり取りにはOpenOffice.orgがよいという流れにもなるのではと感じています。

 現在のMicrosoft Officeの価格は高すぎるが,OpenOffice.orgも移行するメリットを十分に感じられるほどのものではない。ただし,5年,10年のスパンでは,OpenOffice.orgなどのオープンなものがスタンダードとなり,Microsoft Officeは,無くなるか別のものへと変質せざるを得なくると思う。

 自由競争こそ健全な市場・技術の発展の源 OpenOffice.org以外でもMicrosoft Officeに対抗しうるソフトが輩出されることを望む。

 オフィス・スイートは文房具だと思うので,素早く起動して安定して動くことが一番重要。その意味でMicrosoft Officeがやはりベストだと思う。OSSのオフィス・スイートにはFireFoxやCaminoのように,軽快で安定した動作に重点を置いた造りを望みたい。互換性とか機能的評価はその次のレベルの話だと思う。

 いずれにしても,動作が重たいのは何ともしがたい。

 Windows 3.1の頃から使っているが,次第に使い心地(機能でなく)が上がってきている。これをまた出たての頃の使い心地に戻れと言われても困る。

 マイクロソフトの独占を防ぐ意味では,競合製品は必須である。価格の高騰を防ぐことも必要だ。しかし,模倣製品が利益を上げ過ぎるのは問題あり。共倒れになる。

 OpenOffice.orgが使えると思って家のPCにインストールしたが,PresentationでPowerPointの図の位置がずれ,使えなかった。マクロはさておき,ただ表示しただけの状態で差がありすぎると思う。結局Office 2003を買う羽目になった。Professionalを3万円位にして欲しい。また,5万円で家族中で使えないか。

 低機能・低価格のMicrosoft Officeの下位バージョンが欲しい。

 オープンソースの著作権の所在が不確かであり,かつコンシューマ・ユーザー自身の自己責任を常に問われる。更に,オープンソースである事に起因する新たな脅威の可能性の存在があると認識いたします。

 ハードウエアの著しい価格の下降の理由は,製造コストの安い国で作らせている事。内部を見れば判るが部品までその傾向があるからでマイクロソフトが今までに培った資産価値や努力を同等に比較する事自体がおかしいと思います。後から似た様な物を作るのは簡単な筈で自分で作れば只の筈,批判するなら作ってから発言しろと言いたい。対象を全て揃えているがマイクロソフトには現状では勝てないというのが私の結論です。

 VBAやActiveXに対応していないのでシーンが限られてしまう。

 「オープンソース製品が安い」というのは,実際のところ,開発者が別の手段で生活の糧を得ているからソフトウエア開発を生業にする必要がない,という理由がある。つまり,ユーザーはそれとは意識しない形で間接的に開発費を負担している,ともいえる。そうした実体を隠蔽して,ソフトウエア開発をビジネスにしている企業と単純比較し,殊更に「オープンソース製品の安さ」を強調するのは,比較のやり方として公平を欠くのではないか?