以下,読者よりお寄せいただいたコメントを紹介する。掲載にあたってはソフトウエアや会社名,かな使いなどを統一させていただいたが,それ以外は読者のコメントをそのまま紹介している。閲読に際しては,IT Proではコメントの信頼性,適法性などは保証できないことをご了解いただきたい。

 回答者がQ1で選んだ選択肢に従って掲載する。

「業務用途でもMicrosoft Officeを代替できる」と回答した読者のコメント

 パソコンの普及に併せて,当然価格は低下させるべきである。

 実際に業務でも使っています。マクロ資産がなければ,使えない理由が分からないくらい機能はありますし,特にWriterはWordの様な不可解なお節介がないので,文書を作る程度のワープロ操作であれば,遙かに操作性がよいと思っています。また,PowerPointに比べてImpressの方がファイルの安定性が高く,安心して使えています。少なくともOffice 97よりは遙かに安定して,生産性が高いのは間違いないと考えています。Officeにそれ以上の能力を求めている方がMicrosoft Officeを使うことは,全く否定する物ではありませんが,中小企業でそこまで使っていることは全業種を見ればほとんどないでしょう。スタッフのセッティングミスでWordにWriterを関連づけたPCがありましたが,送ったファイルを見ている限り,使用者は気付いていませんでした。

 まさにベンダー・ロックインである。

 マイクロソフトの製品を使う理由はデファクト・スタンダードであるからであり,製品が優れているからではない。OpenOffice.orgでも十分行える。ただ,大半のユーザーはかなり保守的であり,一度利用した製品から離れたくないということもある。公共機関,教育現場でのOpenOffice.orgの利用度が高まれば,利用する企業も増え,OpenOffice.orgが広がる可能性はある。また,情報が比較的エンドユーザーに少ないのも広がらない原因の一つではないだろうか。エンドユーザーがすんなりと理解できるOpenOffice.orgの書籍は,少ないと思う。私は,家庭ではOpenOffice.orgを利用している。

 使い慣れたソフトを,一般社員は利用する。アイコンひとつ違うだけで,戸惑う社員が多い。その教育が容易ならば,あえてMicrosoftを使わなくてもよい。

 Microsoft Officeには巷で言うほど互換性,信頼性,安定性は高くないと思っています(そんなに複雑なことをしているわけでもないのに大事な場面でトラブることが多い)。価格としてはせいぜい2から3万円がいいところではないでしょうか。それならフリーソフトでもかまわないと考えます。

 Microsoft Officeが機能満載なのはよいが,あまり必要のないものや,わかりにくく使われない機能が多いと思う。また,操作性や動作に問題がでる場合やバグが多い。機能の追加よりも操作性や品質の向上とセキュリティの確保が急務だと思う。

 業務と自宅用のメインマシンではMicrosoft Office(会社は2000,自宅はXP)を使用しているが,サブマシンのノートにOpenOffice.orgを導入してベンチマークをしている。操作性や互換性に関してはMicrosoft社が主張するような生産性の低下は見られず,むしろ高ライセンス・フィーによるコストアップや不安定性による生産性低下の弊害が大きいと思われる。標準的なフォーマットであるPDF形式ファイルの生成するケースも業務上の頻度もかなりあるため,OpenOffice.orgでも業務上全く問題ないと思われる。
 Microsoft OfficeとOpenOffice.orgとの互換性の問題より,Microsoft Officeの異なるバージョン間での互換性の問題のほうがはるかに重大である。マイクロソフトはMicrosoft Officeのバージョン間の違いによる作業効率の低下についてもっと反省すべきである。

 Microsoft Officeはとにかく,価格が高すぎる。検索しづらく,ほとんど実地の役には立たないオンラインの「サポート」。一般の企業ユーザーには無用の長物に他ならない「充実した機能」。それらを高価格の理由とするMicrosoftの言い分(言い訳?)には説得力がない。実際に現状のMicrosoft Officeの機能を充分に使いこなしているユーザーは購買ユーザーの数%でしかないのではなかろうか?どうせなら,機能を限定した,安価な「簡易版」でも出してくれれば助かるのだが。

 Microsoft Office,OpenOffice.org,StarSuiteの3ソフトとも使用しましたがOpenOffice.orgで十分だと思います。StarSuiteをソースネクストから購入しましたがサポートが悪すぎです。あの会社から販売するのは悪いイメージにつながりかねないのではと心配です。OpenOffice.orgだけで普及させれば自然にボランティア・ネットワークができるのではなでしょうか。

 Microsoft Officeとは感じが違う所があるので,移行時に戸惑う所もある。ただ,表計算でもMicrosoft側には不具合があるのでMicrosoftが言う程信頼性が高い訳でもない。Microsoft側には何かの拍子に関係ない筈の同位置の同ファイル他シートも入力時に置き換えるバグがある。

 Microsoftの「囲い込み」が利便性を損ねている。日本語のワープロ,プレゼンテーション・ソフトであれば,もっと優れたソフトウエアがある(例:一太郎)。Microsoft Officeとの互換性でOpenOffice.org,StarSuiteに分があるかもしれない。

 記事中でも述べられている通り,オフィス・ソフトは寡占状態にあり,不当とも言える価格が維持されていると思います。このような状況を緩和する意味でもOpenOffice.org/StarSuiteによる競争は大変意義のあることだと思います。尚,StarSuiteでMicrosoft Officeのファイルを読み込んだ際にレイアウトが崩れることがあるのは私もしばしば経験している事実ですが,新しいStarSuite8ベータでは多くの点が改善されていました。

 現在はMicrosoft Office2000を標準として利用している。それを考えると,OpenOffice.orgやStarSuiteの機能は十分満足ができるものである。

 社内向けであれば,OpenOffice.orgやStarSuiteでも十分な機能があり問題ないと考える。

 競争促進のための互換性問題に関しては,やはり文書フォーマットの標準化が一番重要だと思う。バイナリXMLの策定も動き出しているようなので,グラフィック・データの交換もそう遠くない将来に実現することを期待。問題はマクロだが,OpenOffice.org側の戦略として,PerlやPythonなどのメジャーなスクリプト言語をベースに再編すれば,開発者コミュニティに対してかなり大きなインパクトを与え,Microsoftも無視できなくなるかもしれない。

 記事にある通り,Microsoft Office はもっと価格競争力をつけないといけないと考えます。

 Microsoft Officeは仕方なく使っているだけのユーザーはとても多い。Microsoftの主張する「生産性の向上」の実現のためには,Officeを「使いこなす」必要があるが,その教育のためのコストを考えるとバカにならない。こういった潜在コストをいわないのは卑怯だ。Microsoft-IMEはいい加減にもっと使いやすいFEPとすべきで,Officeの機能向上よりも優先順位が高い。

 よそがある程度の互換性を達成している,場合によってはより優れている製品を提供している状況で,自社製品間での互換性すら担保できないベンダーが互換性を理由にどうこう言っているところが,この記事の笑うポイントですね。

 Microsoft Officeは高くなりすぎた(他と比べて)。いままでの慣れがあるのでなかなか移行できない人もいるが,頭の柔軟な人は乗り換えている。頭の固い人たちがOpenOffice.orgへの移行を妨げている(Microsoft Office形式のファイルを要求する)。

 MicrosoftのOffice Suiteはもはや不要。むしろ信頼性や情報の保護を考えると積極的に移行すべきだろう。

 互換性の問題は,Microsoft Officeでもあった話。マクロについても,VBで開発したものが,VB.Netで動かなくなるような製品を出している会社の事だから,今後も互換性が保たれる保証は全くない。それより,Excelで別フォルダにあるファイル名が同じファイルを同時に開けない不具合が修正されない点はどう説明するのか聞きたい(仕様ではなく明らかにプログラム構造の問題)。

 Microsoft Officeは,画面表示と印刷結果が異なったり,色々制限があり非常に使いづらい。Lotus Super Officeを使っている時の方が生産性が良かった…会社で強制でなければ,とっとと別のオフィス・ソフトに移行したいと考えている。

  Microsoftの言う「教育/サポート・コストの増大を招く可能性」の意味がわからない。自分は,オフィス・ソフトについての教育もサポートも受けたことがない。紙の帳面とペンを使うにあたって教育やサポートが不要であるのと同様,オフィス・ソフトはそうあるべきだと思うし,そうなるべきだと思う。

 他のソフトとの互換性を言う前にMicrosoftはVer違いによる互換性確保を先に行えと言いたい。個人的にはMicrosoft Officeを駆逐してしまいたい位だ。

 OpenOffice.orgでも十分に社内利用可能。ExcelのマクロやPowerPointからの移行の際のズレなどを気にしなければコストが1/10のメリットは大きい。ちなみに社内ではIEからFireFoxへの移行も進んでいる。

 古い考え方かもしれないが,このようなアプリで作成した文書の最終的なアウトプットは基本的に紙であるという前提があるのだと考えている。そのため,印刷時に必要な体裁機能やレイアウト機能が肥大化し,多機能だが使いにくいものになっているのではないのか。以前ほど紙のドキュメントに重要性がなくなってしまった状況で,このようなオフィス・ソフトに多額のコストをかけて使い続けるメリットを私は感じない。とはいえ,全く使わないですむ訳ではない。結論としては,多少の不便はあっても(互換性に多少の問題があっても),OpenOffice.org,StarSuiteが選択対象になる。要はMicrosoft Officeは高コスト(あと,若干品質の問題もあるが)であることが理由で,私の選択肢からは外れつつある。

 Microsoft社の言う「互換性は不完全」というのは,そもそもMicrosoft Officeがclosedであるがゆえに当たり前である。(複雑なレイアウトでの)完全互換の成立は,Microsoft社による本格的なOpenOffice.org叩きの始まりになる。自社ソフトのバージョンやOSの違いでも互換性が不完全であるのに今更それを言うのはどうだろうか?また,オフィス・ソフトは機能的には成熟してしまっているので,余程の革新的な機能でない限りMicrosoft Officeのアップグレードは不要であるし,バージョンアップを強要されるならユーザーは離れるだけだと思う。Microsoftはオープンソースの批判(ほとんど無意味でありコストの無駄である)以外の策を講じるべきである。

 業務上でマクロを使用することはないので,OpenOffice.orgの方が,PDF化できることや他のフォーマットのドキュメントを読み込めることを考慮すると,Microsoft Officeにこだわる必要性はないし,業務上,一部はOpenOffice.orgに移行し始めている。

 互換性の問題もあるが,ユーザーがOpenOffice.orgを避けるのは「Word/Excelではない」,あるいは「無償だから怖い」という点も多い。そう言う意見に対して説得力のあるデータを示せるかどうかが,今後のOpenOffice.orgの発展の鍵を握るのではないか。

 パソコンを買えばMicrosoft Officeがバンドルされていたりして実勢価格はかなり低価格のように思われます。それば別としてLotusなどをけ落としている現状を考えると良好な企業間競争が行われていないことが問題だ。

 <<トヨタが自動車市場を独占し,カローラを500万円で売り,「トヨタの考える車の価値」と題した講演で「車がもたらす利便性・生産性の向上」を力説した>>として,納得できる方はいますか?

 Microsoft以外での何の問題もないと思います。Office2000以降のXPや2003は,ユーザーの利便性より,囲い込みのために不要な機能を追加しているとしか思えません。日常の業務で使う機能は限られていますし,マクロを重用される方はほんの一部だと思います。そもそもセキュリティのために無効にしている人が多いと思います。

 オフィス・ソフトに求めることは安定していてかつ個々の操作に対して一定時間で応答出来る性能,加えて極力シンプルな機能の組合わせで高度な文書が組み上げられる素直なアーキテクチャです。これは純粋にソフトへの要求ですが,もっと大事なのは,一度作成した文書ファイルは永遠に利用可能であることの保証です。往々にしてソフトウエアの寿命は短いです。30年後に今書いた文書ファイルを情報の劣化無く表示,印刷,編集出来ることを最も重要な要求として考えます。このための早道として,完全公開されたファイル形式の採用があると考えます。残念ながら,Microsoft Officeでは,95/97/2000と使って上記のものが一つも得られませんでした。一昨年あたりから,仕様書などの文書作成は,OpenOffice.orgないしはStarSuiteで行っております。

 OpenOffice.orgは発展しつづけているため,以前に一回使ってみて使いづらいと思われた方も,最新のものを使ってみると使いやすくなっていることに気が付くと思います。

 仕事がら,Linuxを担当していることもあり,オフィスでも,プライベートでもデスクトップLinuxを使用して,StarSuiteを使用しています。ビジネスで使わない高機能に高い価格を払うよりは,OpenOffice.orgや,StarSuiteでも十分な機能が搭載されているので問題ないと感じあとは,食わず嫌いの社員にどうやって実際に触れてもらうかです。

 Microsoftはデータ標準化を行う時間と機会がいくらでもあったはずである。明白な囲い込みの意図があるのだから,当然ユーザーはそれを業務に使用するのに考慮が必要と考えるだろう。これはOSについてもいえることだ。公的機関がLinuxの検討を行うのは当然と思われる。

 ソフトにバグは付き物だが,Office2003は出荷時より今もって修正されていないバグがある。SP1適用後は更に悪くなった。Office2000や2002(XP)では正常に動いたにもかかわらず。サポート対応も「万事お金」の体質。

 すでに活用しており,ほとんど問題は発生していない。発生しても無視可能。

 実際に業務用にOpenOffice.orgを使用している。社外への提出文書はPDFの方が適している。

 OpenOffice.org 1.14を既に使用しています。何か手伝うことができればいいのですが,自分にはそのようなスキルがないのが残念。

 Microsoft Officeは,各機能を分割し,それぞれのユーザーが必要とする機能のみを購入できるようにし,その合計額が3万円程度が適正価格でしょう。OpenOffice.orgに期待しており,今後はMicrosoft Officeの新バージョンを購入する考えはありません。

 こういう説明会をしないといけないほど「マイクロソフト製品」に魅力が無くなっているということなんでしょうね。

 Microsoft Officeは高機能であることは認める。巨額の利益を上げられるほど高い,しかし,実に使い悪い。選択肢が他になかったので,使用してきたが,もうMicrosoft Officeは買わない。

 業界標準で文書を交換できるフォーマットの制定を望む。その点でOASYSを提唱しているOpenOffice.orgを高く評価し,推進したい。

 OpenOffice.orgでも機能が豊富すぎる。OpenOffice.orgはユーザーの生産性のためではなくMicrosoft Officeにカタログ・スペックで対抗するために肥大化しているようだ。使わない機能の開発に金を払うのは無駄と感じるし,無料であっても操作を煩雑ないしわかりにくくするならない方がよい。また,MicrosoftのOSを選びはしたが,データという魂を預けるのはぞっとしない。ファイル形式が公開されている点でOpenOffice.orgに魅力を感じる。でも実は一太郎/Lotus 1-2-3ユーザー。

 OpenOffice.orgはまだ成熟が必要と感じるが,通常使用してみる範囲で問題ない。
 オフィスにもバグはある(PowerPoint)。独占的なシェアを持つことが,必ずしも良いわけではない。

 Microsoft Officeは価格以外にも,品質が悪いために業務に支障を来す(生産性を阻害する)場合が多い。不具合をサポートに連絡しても結局は回避策が模索されるだけであり,本質的な問題解決はできない(仕様ではできるはずだったことが結局実現できない)。よって,仕様がオープンなOpenOffice.orgの方が安心して業務を遂行できる。

 値段が高い。

 ほとんどの利用者は,どれを使っても利便性は変わらない。ごく一部のヘビーユーザーが不便を訴えている。しかし,慣れの面が大部分を占める。

 あとはAccessに変わるものがあればOK!

 過去の資産(ドキュメント)が正常に読めないことが多いMicrosoft Officeは仕事には使えない。

 常々,業務文書などをベンダー依存のファイル・フォーマットで保管する事に問題を感じていたので,OpenOffice.orgのようなファイル・フォーマットの標準化・オープン化への取り組みには期待している。

 使い勝手云々でなくマシン環境に詳しくもない企業が抱き合わせで導入したため,IE同様に普及したのがMicrosoft Office。しかし,既にdocやxlsファイル指定で事務を行う人も多く,それらの人との書類のやり取りを行うためにOpenOffice.orgを使用している。サポートの類はたいして期待できないため,StarSuiteなどを使うつもりはない。

 使いもしない機能満載のMicrosoft Officeは,高すぎる。

 役所ががWordやExcelでの書類提出を求めることを止めれば,代替ソフトは十分利用できると思う。

 個人的にはMicrosoft Office 97からバージョンアップしていません。新しい機能に必要性を感じませんし,Office97の欠陥が改善されていないこともあってバージョンアップしておりません。Microsoftの独りよがりとしか思えない新機能には全く魅力を感じません。OpeneOffice.orgも使っておりますが,機能的には十分であり,高価なMicrosoft Officeの存在価値はないと考えます。それでも,Microsoft Office 97を使っているのは,会社業務でMicrosoft Office を使うため互換性のためだけで使わざるをえないからです。会社などの法人がMicrosoft Officeの使用をやめない限り,しばらくはMicrosoft Officeは残ると思います。

 作成したドキュメントは確かに,作成者に帰属する物であり,Microsoftの利益を生むゾンビではないですね。

 仕事でVBAでも使わない限り,家庭で使う分にはOpenOffice.org,StarSuiteでも十分。プリインストールされてるものは外して安くPCを購入したい。