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記者の眼

短すぎるクライアントOSの寿命

伊藤康生 2002/05/09 ITpro

 Windows XPのパッケージ版が発売されて半年が経過した。一般消費者向けには,Windows XPは売れているが,企業ユーザーは,新しいOSが発売されたからといって,すぐに飛びつくわけではない。Windowsがバージョン・アップするタイミングよりも,パソコンのリース満了時期や情報システムの刷新時期の方が重要だからだ。その時期に合わせてクライアントPCを入れ替えることが多い。

 特に,安定性を重視する企業は,新しいOSをすぐに導入するケースは少ない。新しいOSがリリースされた直後は,多数のトラブルが発見されることが多い。そのため,慎重な企業ユーザーは,バグ修正プログラムであるService Pack(SP)の提供時期に合わせて導入検討を始めるのが普通である。SPがリリースされてから,ようやく安定性がユーザーに認められるわけだ。今のところWindows XPへの移行に全く関心がない企業ユーザーも少なくない。

Windows XP導入の決断を“急がされる”企業ユーザー

 ところが,実際には悠長に構えていられる時間はない。ユーザーはWindows XPへ移行するか否かを早急に決断せざるを得なくなるのだ。最大の要因は,マイクロソフトが公表しているデスクトップOSの製品ライフ・サイクルである。クライアントOSの“寿命”を公表している(該当サイト)。これによると,Windows 2000 Proは,2003年3月末で販売やサポートが制限されることが分かる。

 マイクロソフトは,クライアントOSの販売やサポートをフルに行う期間を,米国での発売から原則3年間にしている。この期間を「メイン・ストリーム・フェーズ」と呼び,プリインストール・マシンやパッケージなど全販売経路でOSを購入でき,バグを修正するホットフィックスは無償で提供される。クライアントOSが“現役”でいられる期間と考えてよい。

 メイン・ストリーム・フェーズが終わると,延長フェーズになり,まず販売経路が制限される。さらに,無償サポートがなくなり,新規のホットフィックスが有償でのみ提供されるようになる。

 Windows 95が延長フェーズに入ったときには,プリインストール・マシンを割高にしたり,プリインストール機の提供を基本的にやめたPCメーカーが続出した。メーカーは商社など正規代理店経由でOSを購入してユーザーに提供しなければならなくなるからだ。Windows 2000も同様のことが起こると予想される。

 Windows 2000 Proは,ようやく企業に浸透してきたところという印象がある。まだWindows NT 4.0やWindows 95/98を使い続けているオフィスも多いだろう。そういった企業ユーザーは,これからWindows 2000 Proへの移行を検討するかもしれない。この場合,移行時期によっては,延長フェーズに入ってからWindows 2000 Proを大量導入することになる。サポートや追加費用など,導入の際に多少の覚悟が必要になってしまう。

 それを嫌うなら,より寿命の長く最新のデスクトップOSであるWindows XPの導入を真剣に検討しなければならない。

新OSは5年は“現役”であってほしい

 ただし,新しいOSへの移行は,新しいパソコンの購入を伴うことが多い。社内のパソコンを一度に入れ替えると,台数が多ければ投資額が膨大になる。企業ユーザーは,アプリケーションが動くのであれば,安定したOSをできるだけ長く使いたいと思うのは自然なことだ。

 そういった企業ユーザーの要望を満たすには,メイン・ストリーム・フェーズが3年間というのは,あまりにも短い。Windows NT 4.0が延長フェーズに入るのは,今年の6月30日だ。1996年に発売されてから,実に約6年間も現役でいたわけだ。それと比べると,Windows 2000 Proは非常に短い。

 どれくらいの期間が適切なのかは,ユーザーごとに意見が分かれるので,明確には示せないが,せめて最初のService Packがリリースされてから3年間は現役でいてもらいたいし,できれば5年はほしいところだ。

(伊藤 康生=日経Windowsプロ)

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