米Yahoo!が,地域検索サービス「Yahoo! Local」の機能強化を米国時間8月17日に発表した。特定地区に絞った情報検索を行う「search by neighborhood」機能,ユーザーによる格付けやレビュー,最新情報と検索回数の多い情報の表示など利用できるようにした。

 各地区の企業やサービスに対する格付けとレビューは,「1億8100万人以上いる」(Yahoo!社)登録ユーザーが行う。「従来のディレクトリ型サービスでは得られなかった価値の高い情報を提供する」(同社)

 これまでYahoo! Localでは,市の全域を対象とした検索しか行えなかった。search by neighborhood機能により,検索範囲を特定地区に狭められる。各地区で催される最新イベントや,その週内で検索回数の多かった情報も表示する。

 ほかのユーザーが薦めるレストランや地元のサービスを入手したり,その場所を地図/旅行情報サイト「Yahoo! Maps」で調べたりできる。推薦情報の更新は個人用ページ「My Yahoo!」で直接受け取れるほか,各種RSSリーダーでも購読可能。

 また,最近行われた検索や,最近表示された格付けの高い項目を調べる機能も備えている。

 米メディアの報道(internetnews.com)によると,2005年6月に最も利用者の多かった地域検索サービスは米America Online(AOL)の「MapQuest」で,3920万ユーザーがアクセスした。その他サービスの利用者数は,Yahoo! Localが2220万人,「Google Maps」が1330万人,「MSN Maps & Directions」が460万人だったという。

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