マイクロソフトは8月11日,8月10日に公開したInternet Explorer(IE)の修正パッチ(更新プログラム)に不具合があったこと,および新しいパッチをリリースしたことを発表した(関連記事)。不具合があったのは「ダウンロードセンター」に置かれていたパッチだけ。自動更新,Microsoft UpdateやWindows Update,Software Update Services (SUS)およびWindows Server Update Services(WSUS)からパッチを適用したユーザーは影響を受けない。
不具合が見つかったのは,ダウンロードセンターに置かれていた「Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム (896727) (MS05-038)」の修正パッチ。パッチが一部破損していたために,インストールに失敗する場合があった。このため適用したつもりになっていても,インストールされていない可能性がある。
つまり,セキュリティ情報中のリンクなどからダウンロードセンターのページにアクセスしてパッチを入手したユーザー,およびSystems Management Server(SMS)を利用してパッチを入手したユーザーは,パッチを適用できていない恐れがある。現在は不具合を修正したパッチが置かれているので,該当するユーザーは改めてパッチを適用したい。
一方,自動更新機能やMicrosoft Update,Windows Update,SUS,WSUSから入手可能だったパッチには,当初から不具合がなかった。このため,これらからパッチを適用したユーザーは影響を受けないので,改めてパッチを適用する必要はない。
◎参考資料
◆Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム (896727) (MS05-038)
◆MS05-038 Download Center Updates re-issued.
(勝村 幸博=IT Pro)