米FedEx Expressの日本法人であるフェデラルエクスプレスは6月以降,FedEx Expressをかたって個人情報を聞き出そうとする偽電話が報告されているとして注意を呼びかけている。現時点までに寄せられている報告は数十件。実害は報告されていない。同社が「個人情報を聞き出すような電話をかけることは一切ない」(同社広報)ので,だまされないように注意してほしいという。

 同社では今年6月,同社のサービス利用者からの報告で,偽電話がかけられている事実を知った。最初の報告を受けた後,同社はWebページ上で注意を喚起。その後,数十件同様の報告が寄せられたが,現在では「ほとんど報告はない」(同社広報)という。

 確認されている偽電話は,FedExの社員を名乗る人物からかかってくる。電話の内容は英語で,住所や電話番号などを聞き出そうとする。フェデラルエクスプレスでは,「FedEx本社が国内の利用者に直接電話をかけることはない」としている。

 フェデラルエクスプレスが,市場調査などの目的で国内のサービス利用者に電話をかけることはあるが,そのような場合でも「個人情報を聞き出すようなことは一切ない」(同社広報)。

 「個人情報を聞き出すような電話があっても,教えないようにしてほしい。また,偽電話があったらカスタマ・サービスまで連絡してほしい」(同社広報)

◎参考資料
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