情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)は8月4日,全社一斉に夏季休暇に入る企業/組織に対して,休暇前にはセキュリティ対策などを再確認するよう呼びかけた。休暇中のトラブル発生を防ぐため,およびトラブルが起きた際の被害拡大を防ぐためである。

 休暇前の確認事項としてIPA/ISECが挙げているのは以下の8項目。

  1. 使用している OS,ブラウザ等のアプリケーションのバージョンアップと修正プログラムの適用
  2. ワクチンソフトの定義ファイルのバージョンおよび更新頻度の設定
  3. ファイアウオールや侵入検知システムに最新のシグネチャファイルを適用
  4. ブラウザ等のセキュリティレベルの設定
  5. バックアップの実施
  6. 不測の事態が発生したときの緊急連絡体制
  7. サーバーにおいて不必要なサービスの停止
  8. 休暇中に使用しないサーバーやマシンの電源オフ

 休暇中には脆弱性やウイルスなどに関する情報を収集すること,休暇明けにはウイルス・チェックやワクチンソフトの定義ファイルの更新,修正プログラム(パッチ)の適用をしてから業務を開始することも勧めている

 いずれも基本的な内容であり,JPCERTコーディネーションセンターでも長期休暇の時期の前には同様の呼びかけを毎年実施している関連記事)。とはいえ,いずれも重要な項目なので,システム管理者は改めて確認しておきたい。

◎参考資料
夏休み前に対策を